椿山荘の薬膳メニュー例 烏骨鶏を使ったスープ

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旅行といえば観光名所めぐりに買い物が定番だが、ここ数年、旅先でゆっくり温泉につかり、健康効果の期待できる食事をいただく。そしてセラピーなどを受け、心身の健康を回復し、ストレス解消を図るという、新しいスタイルが注目されている。

コンセプトは「泊まって健康になる」

旅行に行ってまで健康のことを気にしたくない、好きに食べてのんびりしたい、と考えるかもしれない。しかし、最近は「泊まって健康になる」をコンセプトに、リゾートやテーマパークが提供する、楽しく利用できるヘルスツーリズムも増えている。

北海道にあるルスツリゾートはニセコのスキー場にも近く、ウィンタースポーツ好きに人気のリゾートだ。加えて、医師の監修のもと医学的根拠のあるサービスを用意している、アンチエイジングリゾートとしても注目されている。

管理栄養士と共同開発した低カロリー料理や、健康運動指導士のついたゴルフやスキー、乗馬やヨガなど、健康のプロが提供する食と運動が楽しめる。滞在中は、家電メーカーや健康用品メーカーの最新製品も試用できる。さらに、リゾート内に設けられたアンチエイジングラウンジでは筋肉量や内臓脂肪レベルを測定し、食事と運動のアドバイスも受けられる。北海道の雄大な自然を満喫しながら、健康回復を楽しく実践できるリゾートだ。

オランダの街並みを再現したテーマパークで知られる長崎県のハウステンボスも、「美と健康の王国」として、地産地消にこだわった料理や日本最大規模の広大な施設を利用した運動に加え、医師による検診まで提供している。体組成や骨密度、血管年齢といった基本的な検査はもちろん、より高度な最先端検査である免疫検査や遺伝子検査、腸内フローラ検査を受診することもできるという。サプリメントと健康食品の品揃えが日本最大級というショップも併設されており、テーマ―パークのイメージが変わる充実ぶりだ。

「食べて健康」をホテルで

ルスツリゾートやハウステンボスとは異なるアプローチでヘルスツーリズムを提供しているところもある。長野県の穂高養生園や静岡県の富士山静養園は、医師や医療機関と連携しつつ、宿泊やレジャー、治療を目的にせず、豊かな自然の中でゆったりと過ごして、養生や体調を整える機会を提供するスタイルだ。

旅行に行く暇がない、もっと手軽に味わいたいなら、街中のホテルが提供する健康に関わるプランを利用するという手もある。

東京都内の例を挙げると、ホテル椿山荘がスピルリナやココナッツ、キヌアなどのスーパーフードを取り入れた料理を2015年6〜8月の期間限定で提供しており、9月からは薬膳メニューを予定している。また、海外のスパブランド製品を体験できるボディトリートメントなども用意され、美容と健康にフォーカスしたプランを定期的に展開している。

ツーリズムとはいえないかもしれないが、雰囲気を味わうにはよさそうだ。リゾートかテーマパークか、あるいは自然の中か。今年の旅行プランにヘルスツーリズムを組み込んでみてはどうだろう。

(Aging Style)