日本でも、経営者の報酬は高額化している。億を稼ぐ社長たちは「あり余るカネ」をどう使っているのか。「趣味」へのこだわりも強くなる。目立つのは社交の場を兼ねるゴルフだ。

 安倍晋三首相のゴルフ仲間として知られるキヤノンの御手洗冨士夫・会長兼社長CEO(79)は「茅ヶ崎(神奈川)にある超名門ゴルフ場『スリーハンドレッドクラブ』のメンバーで、1人でもよくプレーしている」(キヤノン関係者)そうだ。

 セブン&アイホールディングスの鈴木敏文・会長兼CEO(82)もゴルフ好きとして知られ、時間があれば田中角栄・元首相も愛した名門「小金井カントリー倶楽部」に足繁く通っているという。

 ソフトバンクの孫正義・社長(57)は練習にもこだわっている。中央日報日本語版のインタビュー記事では、〈自宅の地下に世界10大ゴルフ場のシミュレーションプログラムを入れた個人練習場まで設置した〉(2011年12月2日付)と明かしている。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏がその施設に感動して、シアトルの自宅に同じ機械を入れたという逸話まである。

 ワインを好むあまり、自らワイナリーを作った経営者もいる。経済誌『月刊BOSS』編集委員の関慎夫氏がいう。

「シダックス創業家の志太勤一・会長兼社長(57)は、出身地の静岡県伊豆市に東京ドーム2つ分ほどの広さのブドウ畑とワイナリーを所有しています。10数年前にカリフォルニアのナパバレーをイメージして始めたそうですが、自身の名を冠したワイン『志太』も“美味しい”と評価が高いそうですよ」

 日産のカルロス・ゴーン・社長(61)も祖国・レバノンに大規模なワイナリーを持っている。ワイナリーから世界各地に輸出も始めたというから、もはや趣味の域を超えている。だがゴーン氏には「前妻に多額の慰謝料を払っているらしい」(日産社員)という話もある。

 競走馬にも多くの大富豪たちが魅せられている。セガサミーホールディングスの里見治・社長兼会長(73)は今年の皐月賞で1番人気となったサトノクラウンなど「サトノ〜」「〜サミー」の名を冠した競走馬のオーナーとして、競馬ファンの間では知らない人はいない。

 今年のダービーでは2013年に6600万円で購入したサトノラーゼンが2着、5800万円だったサトノクラウンが3着と好走した。50代の男性競馬ファンがいう。

「彼は馬主歴25年以上で毎年、セレクトセールで高額の馬を購入して話題になる。ダービーオーナーを夢見て今年もディープインパクト産駒の1歳馬を2億5380万円で落札したのを含め、計7頭落札している」

 フィールズの山本英俊・会長(59)もダービーに出走したペルーサやウマザイルなどのオーナーだ。

※週刊ポスト2015年8月21・28日号