「べたべたして気持ち悪いから汗はかかないようにしている」という人は要注意。それでは夏バテまっしぐら!さらに汗をかかないと血液がドロドロになって、血管の病気になる可能性もあります。自然に汗をかくことを嫌がらず、暑い夏を健康に乗り切りましょう。

1日に人間の体から失われる水分は?

人間の体からは汗、尿、便などから2〜2.5ℓの水分が失われます。失われた水分のうち体内での代謝水が200mlあるので、食物から約1000mlを摂取し、飲み物からは800〜1300mlは補給する必要があるのです。水分は腸で吸収されて体液として体を循環します。体液は酸素や栄養分を全身に運び、老廃物を尿として排出。暑さで体温が上がると、血管が広がり血流をよくして、汗を出し体の熱を下げて体温を調整します。

汗をかかないと脱水症状になる!!

汗をかかなかったり、尿を排出できなかったりすると体の中には熱がこもり、逆に脱水症状が起こります。血液中の水分が不足するので、血液の濃度が高くなり血液がドロドロの状態に。流れが悪いので栄養や酸素を運ぶ機能が低下して免疫力がダウンしたり、臓器のはたらきが弱まったりして体の冷えにもつながります。さらに濃度が高まると血栓ができて心筋梗塞や脳梗塞などになってしまう危険性もあるのです。脱水症状としては、最初は口や唇が渇いたり、体温が上がったりします。そのうちに頭痛や体がほてってきて、めまいやチアノーゼ、のどの渇き、痙攣などが起こることもあるので体調のチェックをしっかりしましょう。

健康的な水分補給のしかた

暑くてのどが渇いたからといって、水をがぶがぶ飲むのはよくありません。できればのどが渇く前に水を200mlぐらいずつゆっくり飲むのが理想的。一気に水分をとると血液中には吸収されずに尿として排出されてしまいます。朝起きたときにコップ一杯の水を飲むとよいのは、それだけの量が寝ているうちに汗として排出されるから。寝る前や入浴の前後など水分が失われるときにはその分を補給するように心がけましょう。


writer:松尾真佐代