大豆製品や乾燥そばなどに多く含まれるマグネシウム。ミネラルの一種で骨や筋肉の構成成分です。体内で300もの酵素反応に関わり、エネルギーを作り体温の調整など体の生理作用に重要な役割を果たしています。

マグネシウムは体にとって重要なミネラル

体内にあるマグネシウムの3分の2は骨に、ほかは筋肉の細胞の核やミトコンドリア、細胞質、ミクロソームなどに存在しています。エネルギーを作り、体温調整などの役割をもつほかに、神経伝達、筋肉収縮、ホルモンの分泌などに関係の深い成分です。乾燥したそばのほか、大豆や絹ごし豆腐・納豆などの大豆製品、キンメダイ、玄米など精製していない穀類、天然塩、海藻、ナッツ類、ほうれん草、バナナなどに含まれます。

マグネシウムの欠乏症・過剰症

マグネシウムは、胃酸に溶けて小腸で吸収されます。その後骨に貯蔵されますが、欠乏すると骨から血液中に溶け出していきます。欠乏によってストレスがたまりやすくなり、さらに不足すると、狭心症や虚血性心疾患を起こすことも。神経過敏症、筋肉けいれん、皮膚や筋肉などへのカルシウム沈着も見られます。お酒やカフェインをたくさん摂るとマグネシウムは不足しがちになるので注意しましょう。マグネシウムは尿に含まれて排出されるので、たくさん摂っても問題はありません。ただし腎臓の障害がある場合は、マグネシウムの濃度が上昇して心臓・神経の筋肉の緊張が低下します。低血圧や筋肉まひが起こる可能性もありますので摂りすぎないようにしてください。

マグネシウムとカルシウムのベストバランスは?

マグネシウムとカルシウムの体内でのバランスは、1:2がベスト。筋肉の収縮はカルシウムによって行われますが、マグネシウムはその量を調整します。マグネシウムが不足すると足がつったり、けいれんが起こったりします。また、マグネシウムの不足により骨にあるはずのカルシウムがなくなり、血管に移動するため血管が収縮して動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞の原因になることも。筋肉に不調が出たときには2つの成分のバランスをチェックしてみましょう。

夏は絹ごし冷ややっこや納豆を食べてマグネシウムを補給するとよいでしょう。おやつのバナナを食べれば、カリウムもマグネシウムも摂ることができます。マグネシウムを十分に摂取することで脳の神経伝達もスムーズになり、ストレスの緩和に役立ちます。


writer:松尾真佐代