動画:探査機マーズ・エクスプレスが撮影した自転する火星、ESAが公開

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欧州宇宙機関(ESA)は8月7日、火星を周回中の探査機「マーズ・エクスプレス」が撮影した自転する火星の動画を公開しました。

マーズ・エクスプレスは2003年6月に打ち上げられた火星探査機で、12月に火星に到着。火星を周回しながら、10年以上にわたって火星を周回して地表の撮影などの調査を続けています。

この動画は今年5月25・26日に、火星を周回する軌道上から撮影した画像で作られました。自転する火星にどんどんズームしていきまた離れていく、なんとも神秘的な動画になっています。

実際には数時間にわたる多数の写真からアニメーションを作成しているため、この速度でリアルタイムに巡っているわけではありません。撮影に使われたのは、マーズ・エクスプレスが搭載する「火星ウェブカメラ」ことVMC (Visual Monitoring Camera)。

ESAは世界の学校や科学・天文クラブなどを対象に「もし火星探査機とカメラを自由に使えたら、何をどう撮影したい?」と観測計画のアイデアを募り、実際にマーズ・エクスプレスのVMCを使わせる VMC Schools Campaign プロジェクトを実施していました。

今回の動画は、そのプロジェクト中に撮影された画像が元になっています。実際のオペレーションはもちろんESAが担当するとはいえ、採用された学校やグループにとっては、自分たちで調べて設定した目的と目標、撮影方法に基づいて実際に火星探査機を使って映像を得られるという、実にぜいたくな自由研究です。

なお、ESAはマーズ・エクスプレスが撮影した火星の画像を昨年末からクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで利用できるようにしました。クレジット表示(BY)や改変後の同一ライセンス維持(SA)といった条件を守れば、手続きなく加工や利用もできます。