今年の「土用の丑の日」は終わってしまいましたが、ウナギの蒲焼やひつまぶし、肝吸いなどのウナギ料理は暑い夏にこそ食べたいもの。脂の乗ったウナギにはたまらない美味しさがあり、まだまだ暑い日が続きますので、夏バテを乗り切るためにも積極的に食べたい食材の一つです。

脂の乗ったウナギは不飽和脂肪酸の宝庫

ジュージューと脂の乗ったウナギはもちろん脂肪分たっぷりですが、ウナギなどの魚類の脂肪は、健康にいいとされる不飽和脂肪酸。EPAやDHAなどの不飽和脂肪酸には、血中の悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やす効果があります。その他にもウナギにはビタミンやミネラルが多いのも特徴。特に脂溶性ビタミンが多く含まれているので、不飽和脂肪酸の働きで吸収が促進されるという相乗効果も期待できるのです。

ウナギには脂溶性ビタミンがたっぷり

ウナギに含まれるビタミンはいろいろありますが、脂溶性ビタミンではビタミンA、ビタミンB群、ビタミンEなどが含まれます。ビタミンAには皮膚や粘膜を強くする働きが、ビタミンB群には代謝を促進し疲労回復効果が、ビタミンEには血行を良くするアンチエイジング効果があります。ウナギならこれらのビタミンの吸収を助ける脂肪も一緒に摂れるので、効率的に夏バテから回復できます。またウナギに含まれるビタミンDとカルシウムも相性のいい組み合わせ。ビタミンDがカルシウムの吸収を促進することで、骨を強くする効果があります。

土用を過ぎてもウナギは美味しいの?

「土用のうなぎ」と言われるように、ウナギは夏の土用の期間に食べるものとされています。土用とは、立秋の前の約18日間のこと。立秋は毎年の8月上旬ですが、土用の期間に十二支の丑の日があれば「土用の丑の日」となります。ウナギに含まれる夏バテを防止する栄養素を考えれば、1年の中で最も暑い時期にウナギを食べるのは、理にかなっていると言えます。でも実は、ウナギの旬は秋の終わりから冬の初め。ウナギは冬眠をするので、秋から冬にかけて栄養を蓄えていくのです。土用を過ぎても、まだまだウナギの美味しい時期は続くので、夏バテからなかなか回復できないという方は、ぜひ、ウナギを食べてみてくださいね。


writer:岩田かほり