FBへののめり込みが過激なダイエットを生む!?

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 あなたは、Facebook (FB)のプロフィール写真を作成するのに、何度も撮り直し、理想のものに仕上げるのに時間がかかった経験はないだろうか。可愛く、もしくは格好良く見えるかどうか、太って見えないかどうか、みすぼらしく見えないかどうか......。角度や色、ポーズ、表情など、こだわりだせば切りがない。

 今や「セルフィー」「自分撮り」など、自身のスマートフォンで自分の顔を撮影して、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に投稿するのは一般的だ。写真撮影後、美白効果や肌補正などを自動で行ってくれる専用のアプリや、SNS向けのプロフィール写真撮影を行うプロの写真家が登場するなど、より自身を良く見せるためのサービスが増えている。

 しかし、このようなFBなどのSNSへ掲載もしくは投稿する写真の写りに対して、異常に神経質になる女性たちが増えている。FBのもたらす危険性について、ある論文が『Journal of Adolescent Health』(8月号)に掲載された。

 米・ノース・カロライナ大学医学部の精神医学助教授Stephanie Zerwas氏らが女性128人(主に大学生)を対象に行った調査によると、「FBとの精神的なつながりが大きい女性ほど、自分の身体と友人の身体を比べる傾向があり、より"危険なダイエット"をする可能性が高い」という結果が得られた。ただし、FBを使用する目的が「自分と他人を比較するため」でない女性については、危険なダイエットにつながるリスクは低かったという。

なぜFacebookが"危険なダイエット"につながるのか

 研究結果によれば、FBにのめり込むことが、リスクを伴う過激なダイエットなどにつながるというが、どのような理由があるのだろうか?  Zerwas助教授はFBの利用目的との関連性に着目している。

 問題になるのは、友人や知人、もしくは赤の他人よりも、自分の顔や身体のほうが魅力的だということを誇示したいがためにFBを利用する女性たちだ。利用しているうちに、他人のプロフィール写真のほうが自分より痩せていて可愛く写っていることに気付く瞬間もあるだろう。そうなると、途端に自分のプロフィール写真を変えたくなる。もちろん、元が良くなければ"変身"にも限度がある。短期的に痩せて、写真写りをアップさせるという方法が手っ取り早いと考えるのかもしれない。

 より短期間に痩せたいと思えば、絶食したり、一日一食、もしくは極端にカロリーを減らしたり、過激なダイエットに走る可能性がある。だが、絶食は一時的には痩せても、リバウンドでかえって太りやすい。栄養状態が悪くなり、筋肉が衰えて代謝が下がり痩せにくくなることもある。さらに摂食障害などに陥るリスクもあって、良いことは何一つない。

すり替わってない? 見直したいSNSの利用目的

 FBなどのSNSは、社会的な生産性のあるつながりを持つことができたり、友人や家族との関係性が強くなったりする、使い方次第で素晴らしいツールとなる。そのつながりによって、社会生活の質が向上し、精神的にも満たされることもあるだろう。

 しかし、SNSは一部バーチャルな世界でもある。「自分はこういうキャラクターでなければならない」とSNS上のイメージを作り始めると、本来の目的が薄れ、やがて他人と自分を比較するためのツールになってしまうかもしれない。

 SNS全盛期を迎えた頃、「ソーシャルデトックス」が流行ったように、一日中SNSに追いまわされるわずらわしさに悩まされる人も増えた。いわゆる「SNS疲れ」が蔓延した。「写真写りが妙に気になる」というのは、そのSNS疲れの一つではないだろうか。

 もし、SNSが「他人との比較のため」に替わっていると気付いた人は、もう一度本来の利用目的に立ち戻ってみてはどうだろうか。他人との容姿競争で健康を害してしまっては、元も子もない。
(文=編集部)