「プレミアリーグ、史上最年少でスタメン出場した10人」

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新シーズンが開幕したプレミアリーグ。ウェストハム対アーセナル戦では、弱冠16歳のリース・オックスフォードが先発出場を果たした。

ウェストハムは地元のライバルでもあるアーセナルを2-0で撃破しており、オックスフォードはこうデビューの喜びを語った。

「僕にとって素晴らしいデビューだったし、チームにとっても素晴らしい日だった。みんなが励ましてくれた。素晴らしい経験になった」

16歳と236日(諸説ある模様)でのプレミア初先発は史上2番目となる若さだそう。

そんななか、『Daily Mail』ではプレミア史上最も若く先発出場した選手10人を取り上げていたので、当サイトなりのアレンジも加えつつ紹介する。


10位、FWロブ・ボウマン/17歳79日/当時リーズ

プレミアリーグが発足したシーズンの1993年2月、マンチェスター・ユナイテッド戦で初先発。ただ、1997年にロザラムへ移籍するまでの5年間で、リーグ戦での出場はわずか7試合であった。ロザラムからすぐにカーライル・ユナイテッドへ移った後、アイルランドのボヘミアンズでプレーし、2001年に引退。

9位、MFギャレス・バリー/17歳75日/当時アストン・ヴィラ

1997-98シーズンの最終節となる1998年5月、アーセナル戦でプレミア初の先発出場を果たした。当時は左サイドバック、左サイドハーフとしてプレーしており、その後センターハーフとしての地位を築くことになる。9年を過ごしたヴィラではキャプテンも務めた。2008年には本人がリヴァプール移籍を希望するも、クラブがそれを固辞。1年後にマンチェスター・シティへ移籍した。

8位、FWエミール・エスキー/17歳55日/当時レスター

1995年3月のQPR戦でプレミア初先発。若さに見合わないスピード、パワーを誇っており、リヴァプールへ移籍するまでに40ゴールを記録した。アンフィールドに移ってからはカップタイトルを多く手にしたが、ゴールに欠ける点を度々批判された。その後、Aリーグを経て、現在は2部ボルトンに所属。

7位、MFジェームズ・ミルナー/17歳34日/当時リーズ

2003年2月のウェストハム戦で初の先発出場。その少し前、2012年12月には当時プレミア史上最年少(16歳と357日)となるゴールをサンダーランド戦で記録している。この時は鼻を負傷して交代となったアラン・スミスに代わって、前半36分からの途中出場だった。

6位、DFスティーヴン・カー/17歳27日/当時トッテナム

スキンヘッドの印象が強い元アイルランド代表DF。1993年9月、イプスウィッチ戦でトッテナムの先発メンバーに名を連ねた。スパーズには11シーズン所属し、200試合以上に出場した。その後、移籍したニューカッスルでもう4シーズンプレー。そして、2部バーミンガムに移った後はプレミア昇格にも貢献。2013年に引退している。

5位、FWアンディ・キャンベル/17歳9日/当時ミドルズブラ

1996年4月、アンフィールドでのリヴァプール戦に先発出場。ただ、ボロでの地位を確立することはできず、1998〜2002年までの間に計7チームへのローンを経験した。その後、カーディフへ移籍するも、そこでもすぐにローンに出された。多くのチームを渡り歩いた後、2012年に引退。

4位、GKニール・フィン/17歳2日/当時ウェストハム

1996年、メイン・ロード(当時)でのマンチェスター・シティ戦に抜擢された。トップチームのGKルデク・ミクロスコとレズ・シーリーが負傷により起用できなかったことによるものであった。17歳の誕生日からわずか2日後にデビューするも、この試合を1-2で落とすとフィンがハマーズのゴールマウスを守ることは以後一度もなかった。ドーチェスターへのローンを経て、オルダーショットへ移籍するも、そこでも出場機会はなし。6年ほども公式戦出場がなかったそうだが、ノンリーグのラムフォードへ移籍すると4シーズンに渡りレギュラーとしてプレーしたとのこと。

3位、FWウェイン・ルーニー/当時エヴァートン/16歳297日

2002年8月、グディソン・パークでのトッテナム戦に先発。66分間でのプレーでそのクオリティを垣間見せた。なお、伝説となっているアーセナル戦のスーパーゴールは2002年10月19日のこと。この2年後にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍、近年のプレミアリーグにおける最高の選手のひとりとなった。イングランド代表のキャプテンでもある彼はプレミアリーグ史上3番目となる185ゴールをマークしている。

2位、DF・MFリース・オックスフォード/現ウェストハム/16歳236日

アーセナルとのデビュー戦では、本来のDFではなく4-3-3のアンカーとしてプレーし、称賛を受けた。その若さに見合わない成熟と安定を見せつけた。イングランドU-17代表のレギュラーでもある彼はこの試合で最も高いパス成功率(95%)を記録。リーグ屈指の強力な相手MF陣と相対したにも関わらずである。2011年にウェストハムのアカデミー入りする前には、トッテナムから断られたというエピソードを本人が明かしたとか。

1位、FWジョセ・バクスター/当時エヴァートン/16歳198日

2008年8月のWBA戦に名を連ねたバクスターは2-1の勝利に貢献してみせた。イングランドU-16、17代表でもあった彼はすぐに新たな契約にサインしたが、2012年に退団するまでにエヴァートンでプレーできたのは合計7試合に留まった。その後は3部リーグでプレーしており、昨季は3部シェフィールド・ユナイテッドで10ゴールをマーク。ただ、今年5月のドラッグテストにひっかかり、チームから出場停止を科された。


オックスフォードを含めウェストハムやエヴァートンといったクラブが比較的若い選手を積極的に起用する傾向があるようだ。もちろんチーム事情もあるだろうが。

そして、この1試合だけで退団している選手もいるというのは、若くしてデビューしたからといって必ずしも成功するとはいえないサッカー界の厳しい現実を表していると言えそうだ。