徳井青空 仕事とアニメと、ときどきごはん。「1日が24時間じゃ足りない!」
“そらまる”の愛称で知られ、笑顔がとってもキュートな徳井青空。『探偵オペラ ミルキィホームズ』シリーズの譲崎ネロ、アニメ『ラブライブ!』の矢澤にこなど人気アニメの声優として活躍するかたわら、マンガ家としても高い評価を得ている。「やりたいことがいっぱいあるんです」と目をキラキラ輝かせながら話す彼女に、声優になったキッカケや、彼女を形成してきた幼少時代の思い出を語ってもらった。

撮影/アライテツヤ 取材・文/花村扶美 ヘア&メーク/山崎照代

目立つのは嫌いじゃない(笑)



――声優になりたいと思ったキッカケを教えてください。

お芝居や演技に興味があって、高校の頃は演劇部に入っていたんですね。小さい頃からアニメや特撮ヒーローものが大好きだったのもあって、大好きなアニメに携わりつつ、お芝居もできたらいいなぁって。

――それで声優という職業がぴったりだと?

実は私、高校のときに一度、オーディションに応募して書類選考を通ったことがあるんですよ。でも当時は千葉県の南房総市に住んでいて、東京までオーディションを受けに行くには少し遠いし、親が心配したので断念したんです。

――そうだったんですね。

それで、東京の大学へ進学して、ひとり暮らしを始めてからオーディションを受けて、現在に至るという感じです。

――実際、声優になってみて驚いたことはありますか?

『ミルキィホームズ』という作品が決まったとき、「PSPのゲームも出します」って言われていたので、アニメとは別にゲームの収録もあるというのはわかっていたけど、まさかCDを出したり、ライブをやるなんてことは想像していませんでした。

――確かに…! 人前に出るのは苦手ですか?

みんなの前でしゃべるのは好きなので、目立つのは嫌いではないです(笑)。でも、小さい頃からめちゃくちゃ運動神経が悪かったので、ライブで歌って踊るのはけっこう大変です。

――今日のような撮影はいかがですか?

体が硬いから、上手にポーズが取れないのが悩みです。いつもは、声を当ててるキャラクターの衣装を着て撮ることが多いので、そのキャラにちなんだポーズを取るんですけど、今日のように私服だと、“徳井青空のポーズってなんだろう”って考え込んじゃいますね(笑)。

――とっても可愛かったですよ! 普段も今日のようなファッションなんですか?

いえ、全然! 私、夏はTシャツに半ズボンしか履かないので、昨日、夏っぽいお洋服を買ってきました(笑)。



強く願えば夢は必ず叶う



――徳井さんにとって、思い出深い作品は何ですか?

やっぱり『ミルキィホームズ』ですね。ミルキィの4人でいろんなことに挑戦してきたし、女の子の友達と泊まりに行ったり、ごはんを食べに行ったりした経験が今までなかったので。

――えっ、そうなんですか!?

実は、生まれて初めて友達の家へ泊まりに行ったのが、橘田(いずみ)さんの家なんです。ミルキィのメンバーは、今では友達を超えてファミリーみたいな存在になってますね。

――声優という職業の、どういうところが楽しいですか?

自分が憧れていたアニメ作品に、声を当てるということ自体うれしいし、やりがいを感じます。あと、ほかの人の演技を間近で聞けるし、2.5次元のような空間にいられるので、それもすごく楽しいです。

――徳井さんには、マンガ家という肩書きもありますが、マンガ家の楽しさはどんなところにありますか?

絵を描いてるときは基本ひとりの作業になるんですけど、みんなで一緒に作るのとはまた違う楽しさがあるんですよね。

――声優のお仕事もあるし、ライブもあるしで、なかなかマンガを描く時間がとれなさそうですが…。

スケジュールが埋まってて描く時間がない、でも〆切が来ちゃう!!って、毎月焦っている気がします(笑)。描くのはすごく楽しいんですけど、描くに至るまでの気持ちのノリ具合が、なかなか…。

――描き始めるまでに時間がかかってしまう、と。

私、お風呂に入ろうと思ってから、実際に入るまでに時間がかかっちゃうんですよ。湯船に浸かったら気持ちいいのはわかっているけど、なんか腰が重い、みたいな。それと一緒かな(笑)。