まさかの「飲むだけ」減量実現か

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台湾の台北市総合病院と国立陽明大学の研究チームは、緑茶から抽出したエピガロカテキン(EGCG)を12週間飲用すると、体重とウエスト、BMI(体重を身長の2乗で割って算出する肥満度)が減少したと発表した。

EGCGはカテキンの一種で、植物では茶葉に最も豊富に含まれている。強力な抗酸化能力をもち、がんやエイズの治療に有効とする研究も発表されてきた。

研究では、BMIが27以上、ウエストが80センチ以上ある腹部肥満の女性102人を、1日856.8ミリグラムのEGCGを飲用するグループと、偽薬(EGCGではない別の成分)を飲用するグループにわけ、12週間後の体重、ウエスト、BMIを測定した。この間、参加者には減量につながるような食事制限や運動などはおこなわせていない。

その結果、EGCG飲用グループは体重が平均1.1キログラム、BMIは平均0.4、ウエストは平均1.7センチ減少していたが、偽薬グループに有意な変化は見られなかった。EGCG飲用グループの血液を分析したところ、血中の総コレステロール値が約5%低下し、LDLコレステロールも低下傾向にあった。さらに、食欲を増進させる「グレリン」というホルモンが減少し、脂肪酸を燃焼する「アディポネクチン」というたんぱく質が増加していたという。

通常、180ミリリットルの緑茶中にEGCGは55.5ミリグラム程度含まれ、茶葉であれば3グラム中125.1ミリグラムだが、今回の研究では緑茶や茶葉ではなく、緑茶抽出物を含むサプリメントを飲用している。

発表は欧州臨床栄養代謝学会誌「Clinical Nutrition」オンライン版で2015年5月29日に掲載された。

参考論文
Therapeutic effect of high-dose green tea extract on weight reduction: A randomized, double-blind, placebo-controlled clinical trial.
DOI: 10.1016/j.clnu.2015.05.003 PMID: 26093535

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