アジアの盟主・中国様から勝点1奪取!日本代表に「ワールドカップ出場」の可能性を感じた、東アジアカップ総括の巻。
芯を太くしていこう!

いやー、厳しい戦いとなりました。東アジアカップ2015、ハリルホジッチJAPANは1敗2分の勝点2で4ヶ国最下位となりました。優勝どころか1勝もできずに大会を去るという体たらくは、スッキリとした気持ちで「世界水泳を見よう」と切り替えることができるほどの完敗感がありました。悔しさの向こう側にあるスッキリ感、タラもレバーもない終戦でした。切り替えた途端に日本の瀬戸大也が金を獲ったりしたもので、「やっぱり世界水泳だな!」と思ったほど。

今大会はある意味でハッタリカマス監督からの、日本サッカーへの挑戦状と言えるものだったかもしれません。本来のポジションとは違う位置での起用の数々は、一見すると選手の個性や良さすらも消してしまいかねないものでした。ほとんど経験のないトップ下をやらされたり、SBとかボランチをグルグル回されたり、いつもは右と中央でコンビを組んでいる選手がいるのに左と右に引き離してみたり。現時点での適材適所とはまったく異なる起用の連続でした。

しかし、一旦それを飲み込んでみるのも大事なことでしょう。

ここまでの立ち振る舞いからお見受けするに、ハリルホジッチ監督は「今ある駒で最適解を見つける」というアプローチではなく、「こういう戦い方をしたい」というベースに選手を当てはめる側のタイプである模様。もちろんガッチガチに決めつけるわけではないのでしょうが、ある程度「役割」をベースに要求をしてくる感触です。選ぶときは一瞬の光で選んでも、起用するときは役割に沿った要求がある。その基本的な要求をこなしたうえで、自分の強みを出してくれ…そういう順番です。まずはやってみようじゃないですか。今回はろくすっぽできませんでしたが、できないこと、知らないことに挑戦してこそ、人生にも深みが生まれるというもの。無茶な起用は殻を破るチャンスでもあります。

どうせ大本番で自分のベストパフォーマンスなど出ないのです。「俺が最高に輝ける環境」などない。絶対にない。そんなことやらせてくれるほど簡単な舞台ではない。そのとき、どれだけ削られても残る硬くて強い芯こそが勝負をわけるのです。慣れない仕事を与えられたときにはそれが浮き彫りになります。日頃鍛えた身体であったり、基本的な技術だったり、「慣れ」や「経験」に依らない知性だったりが。そういうものが試され、「まだまだだった」という現時点での結果が出た。それが今大会の収穫ではないでしょうか。

万全の状態でいいパフォーマンスが出るのは当たり前。そうでないときにこそ、真の強さが問われます。「急造」「疲労」を言い訳にすれば、チャンスの順番は回ってきませんし、ピンチを乗り越えることはできません。何の準備もできなかったとしても、すべての逆境が押し寄せようとも、それなりの戦いができてこそ「日本代表」です。得意な仕事をやりたいなら、その状況を自分で作ることもまた「実力」です。

いつ、どこで、どう起用されてもそれなりに戦える。そういう骨太な人材をハットシテグットJAPANは求めている。実際に、今大会でも何人かはその片鱗を見せたように思います。逆境で耐えて咲くチカラ、女子にあって男子にないわけがない。ちょっと今は荒野にしか見えないハナイジリ庭園ですが、2018年には大輪の花が咲くよう期待したいもの。2018年に間に合えば、それでいい。気を長くして、春を待とうと思います。

ということで、ワールドカップ出場の可能性を感じさせる「勝点1」を見事につかんだ、9日のフジテレビ中継による「東アジアカップ 日本VS中国戦」をチェックしていきましょう。

◆アジアの盟主・中国様相手に勝点1は長い目で見れば悪くない結果!

サッカー界隈的には何となく勝てそうな相手・中国。しかし、いつまでも優位を保てるはずもありません。スポーツに関して言えば、中国はアジアの盟主であり、世界の覇権を争う大国です。日本勢の活躍にわく世界水泳でもそうです。日本は伝統的にも現在地としても決して弱い国ではありませんが、中国には遠く及ばないのが現状。今大会、日本の獲得メダルが8個(※金3個)であるのに対して、中国は35個(※金15個)と並み居る強豪を抑えての第一位。

長い目で見れば、いつかどこかでバスケやバレー並みに中国がポジションを上げてくるのは必然です。韓国は100年後も今ぐらいのポジションかもしれませんが、中国は100年後はアジアの盟主になっているはず。その意味で、「中国様を相手に何とか勝点1を獲りたい」という謙虚な気持ちの準備もそろそろ必要かもしれません。こっちのハードルが下がっているのではなく、向こうのポジションが上がっているという意識でいきましょう。

日本のスタメンはGKに東口、DFラインに米倉・槙野・森重・丹羽と並べ、ボランチに遠藤・山口を起用。2列目から前は北朝鮮戦と同じく、宇佐美・武藤・永井、そして川又という顔ぶれ。DFラインの「こう並べるんだ」という意外性と、ラームみたいな起用法でアチコチに回される遠藤航。初戦クソみたいな内容だったけど大丈夫か?と世間も唸る攻撃陣。殻を破ることを強制的に要求されている感じの陣容です。

日本は試合開始早々に宇佐美が惜しいシュートを放つなど、3試合目ということでの上積みを感じさせる動き。しかし、それは相手も同じこと。前半10分には、スローインからエリア内に簡単に放り込まれると、それをグルングルンと回されて、最後はズドンと決められました。あっけない失点に、ついさっきまで流れていたバケノカワハガレ監督の「今日は期待してください」のコメントがスーッと右耳から左耳へ流れていきます。

↓GK二人が飛び込んでも防げなかった、日本いきなりの失点!


前向きに考えろ!

思いっ切りバレーボールみたいに飛び込んだハンドで、一発レッドじゃなくてよかったと!

「代表生き残り」という戦いでは一発レッドの可能性もあるが、中国戦には残ったぞ!

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先制したことでじっくり構える中国。結構な高い位置でボールを持っても、ガツガツと当たりにこないので、日本はボールを持つ時間も増えます。長いボールからの偶発的な速攻みたいなものもときおり生まれ、3試合で一番攻撃らしい攻撃がつづきます。そして迎えた前半41分、DFラインから持ち上がった槙野が一本の縦パスで裏へ送ると、左サイドを駆け上がった米倉が中央へ折り返し。「誰でもいいからニアにこい!」というボールに飛び込んだのは、武藤!まさかの代表通算2得点めで、一躍FW陣の中心的存在に躍り出ます。

↓チャンスの匂いのする場所に確実にやってくる!2試合でほかのFW陣を置き去りにする武藤の大会2ゴールめ!


武藤、代表通算2点!

川又、代表通算1点!

宇佐美、代表通算1点!

永井、代表通算0点!

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前半を1-1で折り返し、迎えた後半。両チームともメンバーチェンジはなく、前半の流れそのままに後半も日本が押す展開に。長い時間ボールを持ってのじっくりとした組み立てや、永井の自由なランニングが攻撃面を活性化させ、後半25分には武藤の惜しいシュートも生まれます。その様子に安心したのか、雨が強くなったからなのか、終始ベンチを飛び出していたハッスルダンス監督も珍しくベンチで落ち着く様子を見せます。(※なお、雨が弱くなるとまた出てきます)

そして日本は押し気味のまま、試合を展開。逆転弾をあげることはできませんでしたが、1-1で見事に勝点1を奪取しました。「中国様が相手でも勝ったり負けたりできそうだな」という手応えをつかめたのは、今後のワールドカップ・アジア予選などを見据えても、前向きな材料でしょう。「2018年ロシアワールドカップに出られるかもしれない!」という、明るい未来を感じさせる大会だったように思います。選手のみなさん、本当にお疲れ様でした!ありがとう!

↓短い大会ではありましたが、選手たちの奮闘に感謝しつつ採点です!
【GK】
●東口順昭:6.0

背番号1を背負っての今大会。起用は3戦目の中国戦のみとなったが、ハイボールの処理では中国選手を完全に凌駕するなど飛躍への光を見せた。ポジションにこだわらないハメコミ監督の大胆起用を考えると、センターバックかセンターフォワードへの思い切ったコンバートもあるかもしれない。

●西川周作:5.0
足元が得意という情報だけが広がる中、足元に戻してみたら相手に突っかけられるなど、「やっぱりまず手を上手に使うことだな」という大原則を毎回気づかせてくれる。オープニングVTRで出てくる田中明日菜のサシコミ映像が西川とソックリだったので、なでしこにブチ込んでもバレないのではないかという気がしてきた。GKはもっとデカイのがなでしこにはいるので、田中明日菜に代えてボランチかセンターバックで起用したい。

●六反勇治:4.5
試合に出ていないので特に言及するほどのこともないのだが、速報などを掲載しているスポーツナビのサイトが「5月にも代表に呼ばれているのに」いまだに顔写真ナシを貫いており、「用意してもすぐ使わなくなるだろ」「あー、もう1回機会あったか」「でも、次はないだろ」みたいななるべく仕事を増やしたくない感を醸し出しているのが、ちょっと不憫だったので4点オマケ。

【DF】
●太田宏介:5.0

負傷もあって出場は韓国戦のみ。しかし、中継では十分に存在をアピールした。いつ映像で抜いても、プロフィール写真と同じ顔で出てくるという安定感。表情という概念をスルーし、プロフィール写真と同じ顔を貫くさまには、ひょっとしてお面かな?という疑いまで抱かせた。誰かに似てるなぁと思いつつ、候補が多くて絞り込めずにいたが、ツイッターで教えてもらった情報により「フリーザの最終形態」を暫定チャンピオンに決定。

●槙野智章:5.5
北朝鮮戦でのやらかしにより「戦犯」としての評価をグッと高めたが、試合が進むごとに尻すぼみに。中途半端にサッカー部分で活躍すると、「プレーと檄でチームを牽引する中心人物」みたいではないか。うっかり八兵衛が一番強い黄門様一行とか、何かイヤだ。「中国と引き分けか。試合見てないけど槙野がクソ!」という当てずっぽうを積極的に受け止める存在であってほしい。水沢アリーさんと復縁したら、基礎点が1.0点上がるので、そっちも頑張ってほしい。

●森重真人:5.0
大きく翼を広げて飛び立つ守備の要。ザッケローニ氏が「クソッ!」とメンバー表を叩きつけたときの感覚を、まだ大本番まで3年を残す段階でハバタキピーケー監督に察してもらえたのは大きいかもしれない。フジテレビの中継が用意した「空中戦に絶対の自信」という紹介文が、ストレートな嫌味みたいになっていたのは、ちょっと面白かった。

●藤春廣輝:4.5
3戦目の中国戦で、同じガンバ大阪で普段は右SBをやっている米倉が、自分の本職である左SBの位置で起用され、そこそこイイ感じで活躍した。「あれ、藤春いないんだっけ?」「そう言えばいなかったかも」「いないんだろうな」と思ってメンバー表を見たら、いた。

●丹羽大輝:5.5
右SBとして中国戦に出場。相手シュートにバレーボール式ブロックで飛び込むなど熱血奮闘した。慣れない右SBでの起用にも、対面の攻撃をおさえつつ、ときに攻撃参加も見せるなど、見た目のオラつきぶりとは違ったクレバーさを披露。「右SBとして使うのはちょっと…」としか言えないが、本来のポジションでもう一度見てみたい。フジテレビが書くことに困って「戦国武将の血を引く熱血DF」とサッカー無関係の紹介をしていたのが面白かったので、0.5点アップ。

●米倉恒貴:5.0
「ガンバ大阪並び替えパズル」で右端から左端に飛んできた。同点に追いつく武藤のゴールのアシスト、内に切り込んでのシュート、いいタイミングでの上がり、身体を張っての守備と、慣れない位置ながらもそれなりの動きを見せ、藤春とのポジション争いに勝利した。今後はガンバ大阪でも相互の殻を破るべく、右と左を入れ替えてみてほしい。

【MF】
●谷口彰悟:4.5

すぐDFラインに入ってくるあたりに、CB適性を感じた。

●柴崎岳:5.0
ボールを持ったとき、みんながチラチラッと岳さんを見るのは何故なのだろう。岳さんは誰よりも早く速攻に駆け上がったりするタイプなのだろうか。岳さんは誰よりも信頼されているのだろうか。岳さんに聞かずに自分で考えてほしい。

●藤田直之:6.0
韓国戦ではアンカーとしてチームの守備を成立させるイイ仕事をした。本来はそういうことじゃない選手なんだろうが、「守れと言われたら必要な仕事はできます」という高い適応力を示した。これでチャンスをつかめないようなら、夢がない。

●倉田秋:5.5
プレーとしては悪くなく、アシストという結果も出した。本人的にも手応えがあったのか、試合中からちょいちょいニヤニヤしていたのが印象的。槙野・倉田ラインでの「俺UMEEE」という縦関係もアリっちゃアリーな気はするが、試合に勝ったわけではないので、「俺、よかったでしょ!」というホクホク感はもう少し隠したほうがいい。

●山口蛍:5.0
「とにかく走ればいい」という解決法ですべての問題点と向き合い、どこどこまでも走っていった。その自由すぎる動きを貫くためには、今後は持久力に加えてスピードアップも図っていくといいかもしれない。どれだけスペースを空けようが、ボールより早く走れば理論上は問題ないはずだから……。豪快なミドルで代表初ゴールも記録したが、アレは偶然だと思う。

●米本拓司:4.0
「初招集だな!」と思ったら、違った。「初出場ならずか……」と思ったら、違った。

●武藤雄樹:6.0
2得点を挙げ、地味に大会得点王になる。浦和での活躍といい、代表での活躍といい、一体何が起きているのか。もし、悪魔とかとヘンな契約(※一生分の活躍を1年でする代わりに魂を差し出す系)を結んでいるなら、今すぐに止めたほうがいい。そんな契約を結ばなくても、必要な時に必要な場所にいる今のプレーをつづければ、ある程度の結果はついてくる。そこにいれば誰でも取れそうな点を、取れる選手と取れない選手がいる、その差。

●遠藤航:6.0
右サイドからの高速クロスでアシストを記録したかと思えば、ボランチに入ってゲームの組み立てを担当したりと、「サッカー」の総合力を見せた。唯一の3戦フル出場は「便利屋」としての立ち位置を確保したと思わせるもの。日本中に流布している「ENDO」のユニフォームを再利用させるという意味でも、今後の活躍に期待。

【FW】
●永井謙佑:5.0

足が凄く速い。

●興梠慎三:5.5
背番号10を背負った今大会。結果として何もしちゃいないのだが、交代で入れ替わる相手がシッチャカメッチャカだったので、何となく「興梠いいね!」みたいな感じになって、ちょっと得した。1.0点ぶんほどの粉飾アリ。

●宇佐美貴史:5.0
ときおり光るシュートは放つが、期待されるような結果は残せず。守備面の負担がかかると攻撃面のキレも落ちるということが再確認され、改めて使い方の難しさを感じさせられた。いっそ、どこかからドログバみたいな外人を帰化させてねじ込めないだろうか。ドログバとの2トップならもっと輝くと思う。なお、「ドログバがいるならドログバ1トップでのドン引きが最適解」という意見のことはココでは一旦無視する。

●浅野拓磨:4.5
足が速い。

●川又堅碁:4.0
「川又が悪い」「いーや、川又の使われ方が悪い」という二択で、日本に大きな議論を巻き起こした。どっちみち悪いことには変わらないのだが…。北朝鮮戦のドフリーの場面、わざわざ左足に持ち替えてシュートするところを見て「右足は使えないのか…」と思ったが、中国戦で左足で蹴ったクロスがトンデモない方向へ飛んでいくのを見て「どっちもか…」と考え直した。デスノートに名前を書き込まれるレベルでシッチャカメッチャカな大会だったが、もし本当にデスノートがあったとしても「堅吾」「堅悟」などの書き間違えで、助かる見込み。

【監督】
●ハイインハワタシジャナイ:5.5

采配は特にパッとしたところはないが、あれだけ選手がシッチャカメッチャカでは仕方ない。「水を飲ませろ!」とルール無用の現場交渉で審判と揉めてみたり、ベンチ前の箱に座り込んで注意されたり、雨脚が強まるとベンチに引っ込んだりして、采配とは関係ない部分でハッスルしてくれたので点数は甘め。日程面への言及が「言い訳だ」「いーや言い訳じゃない」と取りざたされているが、たぶん「負けたら何が何でも何かのせいにする」タイプの御仁。「責めるなら選手ではなく私を。なお敗因は私でも選手でもなく●●だ!」のテンプレートを今後も中身を入れ替えながら使用していく予定。

【MVP】
●水本裕貴:7.0

六反勇治・米本拓司と並んで出場機会ナシ。大会前には「えっ!まだ選ぶの?」「歴代の監督がすぐ見切ってきたキング・オブ・第一印象だよ!」「理由はわかんないけど、みんなすぐ外してきた駒だよ!」とパットシナイ監督の力量にも疑問符がついたが、どうやら呼んだというよりは数を合わせたということだったらしくひと安心。センターバックの高さという課題が突きつけられた中でもベンチを一歩も出なかったのは、さすがの一言。結果的に今大会に出場しなかったことは、経歴がキレイな状態を保たれたという意味でキング的にも満足の結果。ハヤクナントカシナイト監督政権が短命に終わる可能性もわずかに出てきたことで、次政権での都合7政権目となる招集&即離脱にも期待が高まる。「出ない」という活躍で今大会のMVPとなった。



まさかの再招集に一瞬ヒヤッとしたが、不出場という危機回避によって、経歴をキレイに保った!

これは次政権でも1回は呼ばれそうだな!

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中国・韓国から勝点を獲れるなら、ワールドカップ出場の可能性もある!