収穫は遠藤、武藤の“発見”ハリル「2、3人の良い選手が見つかった」

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[8.9 東アジア杯 日本1-1中国 武漢]

 史上初の未勝利&最下位という結果に終わった東アジア杯で数少ない収穫を探せば、右サイドバックとボランチで全3試合にフル出場したDF遠藤航(湘南)と、出場試合2戦連発を記録したMF武藤雄樹(浦和)の“発見”だろう。バヒド・ハリルホジッチ監督は「2、3人の本当に良い選手が見つかったと思う。彼らは私たちに本当に多くの満足を与えてくれた」と、名前こそ挙げなかったが、新戦力の活躍を喜んだ。

 ハリルジャパンの常連では、全3試合にフル出場したMF山口蛍はW杯経験者らしい存在感を発揮したし、DF槙野智章、DF森重真人、GK西川周作も及第点のプレーを見せた。一方で、国内組のエースとして期待されたFW宇佐美貴史は違いを見せられず、FW川又堅碁、FW永井謙佑も結果を残せなかった。今回がアピールのチャンスだったFW興梠慎三、MF谷口彰悟、DF藤春廣輝も指揮官を満足させるには至らなかっただろう。

 特に北朝鮮戦でまったく良いところのなかった川又を中国戦で再び先発させ、3試合すべてで永井を先発起用したハリルホジッチ監督の意図は分からなかった。故障明けで招集したMF柴崎岳、DF太田宏介は結局、先発1試合(柴崎は残り2試合にも途中出場)。コンディションが戻り切っていなかったのは明らかで、選考自体にも疑問が残った。

 遠藤、武藤以外の初選出組に目を移すと、全3試合に途中出場したFW浅野拓磨はチャンスを与えられながら、最後まで持ち味を出し切れなかった印象だ。MF藤田直之は韓国戦でアンカーを務め、守備では存在感を見せた。FW倉田秋も韓国戦でデビューしたが、アピールに成功したとは言い難い。DF米倉恒貴は本職ではないポジションでの代表デビュー。それでもアシストを記録し、守備でも奮闘するなど、指揮官の目に留まった可能性はある。

 初招集ではないが、GK東口順昭、DF丹羽大輝も中国戦でデビュー。計8人が今回の東アジア杯で初キャップを得たことになる。「この3試合を通して、国内組の選手についてはかなりよく分かった」と話すハリルホジッチ監督は「真のA代表に入れる選手が何人か見つかったかなと思う」と、今回のメンバーから数名を海外組も含めたフル代表に引き上げる考えを示唆した。一方で「何人かはまだ努力が必要かなと思う」とハッパをかけ、「国内にいる選手でまだ2、3人興味のある選手がいる」とも言及。9月のW杯アジア2次予選に向け、選手間のさらなる競争を促した。

(取材・文 西山紘平)


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