Doctors Me(ドクターズミー)- 【目からウロコのお悩み相談室 vol.1】子育てコミュニケーション編

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こんにちは、家族カウンセラーの宮本まき子です。子育てや家族問題の電話相談室に22年間勤務、私が受けた相談だけで約2万件。時代の流れや社会変化はあれど、悩みの上位に「コミュニケーションがとれない、わからない」なのは現代も同じみたい。小さな悩みでも貯めこんでいると、利子がついてドカーンと巨額な積立貯金になりかねません。

単行本やコラムを書いたり、講演したり、テレビでコメントして思うのは、人間関係の行き違いが発展して人生を諦めたりして欲しくないということ。おばちゃまの知識と経験に「裏ワザ」をトッピングしてさまざまな「コミュニケーションに関する悩み」にお答えしましょう。

目からウロコがポロリと落ちたら、見通しがよくなりますよ。

新米ママ&パパに向けて

「乳幼児…この天使にして小悪魔とどうつき合うか?」

「赤ちゃんにトリセツがついていたら」「子育てにマニュアル書があれば」「泣き止ませられるスイッチがあれば」…はいはいはい、そうであればこの世は子育て天国、とっくに多子高齢化になってますわよ。「どうしていいかわからない」「ついイライラ」「育児に自信が無い」「親の気持ちもわかって欲しい」…新米ママ&パパは悩みでいっぱい。

そんなときは子どもの発達段階に適した対応もしてみましょう。スキンシップ、視線、笑顔、言葉かけのコミュニケーション・スキルも覚えてネ。

「新生児期〜よちよち期までの子育てコミュニケーション」編

○新生児期(ネンネ期)〜3、4か月

Q:「目が覚めればすぐに泣きます。何をしても泣きます。何、これ?」

A:水の中から陸地に軟着陸した宇宙人がホームステイしているようなものです。ギャァギャァは宇宙人語で「メシ!オムツ!抱っこぉ!」の一方的要求、応えるしかないでしょ。ただし無言の対応は厳禁で、必ず話しかけながらやること。泣き声に「はいはい」、「どうしたの?」「いま行くから」とタイミングよく返事をしていると、そのうち地球には「会話」というものがあるのがわかってきて、必要なときだけ泣くようになります。

○乳児期(ハイハイ〜タッチの頃まで)

Q:「どんなに注意しても危ないことばかりするのでイライラします」

A:子育ての大原則は「生かしておくこと」。まだ地球語の語彙不足だから、危険回避はシンプルに「ボディ・ランゲージ」でどうぞ。手首をつかみ、体を引き戻して「ダメ!」を連発しましょう。この時期は「表情やアイコンタクト」も大事なコミュニケーション・ツール。禁止や叱るときは「怖い顔」で口を結んでにらみ、ほめるときは「笑顔パック」とメリハリをつけてね。

赤ちゃんは自分の行動で「どうしようか」と迷う時は必ず親を見て、笑顔なら「GO!」、怖い顔なら「NO!」と選別すると海外の学者がデータ発表をしています。

○よちよち期(1.5歳〜3歳まで)

Q:「イヤーッ!」「ダメーッ!」の反抗の連発で疲れます。

A:そろそろ育児疲れかな?だいぶ日本語っぽいけど、過去と未来の区別がつかず、嘘や夢と真実の境はあいまい。「好き」は「YES」で、「嫌い」が「NO」というおおざっぱさで、「都合の悪いこと」は記憶せずに削除しちゃいます。宇宙人から外国人に昇格した程度、あるいは「怪獣ヤダモン」だと思えばよろしい。

反抗はつまり「自我の芽生え」ですから、自我をくすぐる戦略的コミュニケーションが有効。「イヤーッ」と言いそうなときは「二者選択」パターンで本人に選ばせること。「赤いシャツと黄色いシャツのどっちを着たい?」、「パンとおむすび、どっちを食べたい?」「掃除と洗濯、どちらを手伝ってくれる?」「ドラえもんと妖怪ウォッチ、どちらを観たい?」などなど。

そう、「思考力」と「決断力」をつけるのは誰がやるの? 「親でしょ!」。

【まき子おばちゃまからの伝言】

ひと言で「子ども」と言っても赤ちゃんから19歳まで、発達は一年刻みです。だから上の子と下の子を同じに扱うのは無理。その子にあった対応をしましょう。

次回は「4歳から小学校高学年まで」の子育てで、ほめて自尊心を養う話ですので、ぜひ読んでくださいね。「子ども叱るな、いつか来た道」だもんなぁ。

〜家族カウンセラー・エッセイスト・評論家:宮本 まき子〜