投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の8月3日〜8月7日の動きを振り返りつつ、8月10日〜8月14日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇。週初は米国株安や原油相場の下落、TPP(環太平洋経済連携協定)閣僚会合が合意なく終了したことなども心理的に影響し、利益確定の流れが先行。不安定な値動きが続いている中国だが、7月の財新中国PMI確報値は47.8と、速報値から下方修正されたことも不安視された。決算が本格化する中、見極めムードにも。

 注目された決算では、トヨタ自<7203>がサプライズなく、三菱商<8058>などが嫌気される局面もみられた。ファーストリテ<9983>の既存店の低迷による下落が日経平均の重石にもなった。一方で、米国では経済指標の結果を受けて9月の利上げ再開への思惑が高まる中、円相場は一時1ドル125円台と円安に振れている。この流れもあってか、週末にかけては内需売りに対する外需買いといったリバランスと見られる動きに。ソフトバンクグ<9984>の予想を上回る決算と自社株買いが好感され、日経平均をけん引していた。

 今週は米雇用統計の結果を受けての相場展開となる。発表前時点では、米4-6月GDPなど足元の経済指標の結果を受けて早期利上げ観測が再燃しており、雇用統計の結果次第では為替相場が大きく円安に振れる可能性がある。これが外需関連への物色につながる可能性があるため、7月高値を捉えてきた日経平均は、6月につけた年初来高値が射程に入ろう。

 一方で、決算発表は引き続き続くため、これが一巡するまでは積極的には手掛けづらい状況でもある。主要企業の決算は一巡した感はあるが、今後は新興市場など中小型企業への決算に関心が集まりやすく、個人主体による資金が集中しやすいだろう。

 その他、JPX400の銘柄入替えが発表された。思惑が高まっていた東電力<9501>、ソニー<6758>は採用されなかったが、ミクシィ<2121>など概ね予想に沿った入替えとなっている。今後の資金流入への期待から、新規組入れ銘柄と、除外銘柄によるリバランスが起こる可能性もあろう。