一年のうちでも最も紫外線が強いこの季節。しっかり日焼け止め対策をしているのに、いつのまにか焼けてしまったなんてこともあると思います。日焼けをした時は、いつもよりも疲れたように感じませんか?日焼けは体の防御反応。日焼け後の疲労感には理由があるのです。

紫外線を浴びた体はどうなるの?

強い陽射しを浴びると日焼けで肌が赤くなったり、ヒリヒリしたりしますが、これは火傷と同じ症状。もちろん肌にとって大きなダメージですが、実はこの時、体内でも肌を守るために大きな変化が起こっているのです。肌を守るために必要なのはメラニンです。メラニンによって肌は紫外線から守られますが、同時に日焼けという症状に。そしてメラニンを作る時に一緒に生成されてしまうのが、活性酸素なのです。活性酸素には体を傷つける側面もあるので、体内では活性酸素を除去しようとする動きが開始されます。それによって、疲労物質が蓄積されて疲れを感じてしまうのです。日焼けをした時、そんなに動いていないのに疲れたと感じるのはこのためです。

意外な落とし穴、目からの紫外線にも注意

顔や肌の露出する部分に日焼け止めを塗ったり、帽子などで陽射しを防御しているという方でも、意外に見落としがちなのが、目から入る紫外線です。紫外線は目から入る量も多く、目から入っても体は防御反応を起こし、日焼けをすると言われています。直射日光だけでなく、地面からの照り返しによる紫外線も意外と強く、目に入ってきます。目の日焼け止め対策としては、UVカット機能のあるサングラスをかけると効果的。サングラスをかけるだけで、暑い夏の日でも疲れ方が全然違うのを実感できるはずです。

特に紫外線が強いこの季節は、紫外線対策は必須です。最近では、紫外線に有害な物質も含まれるようになってきていますから、しっかりと対策をしましょう。日焼け後のお肌の保湿などのケアも必要です。もちろん、肌と体の乾燥を防ぐ水分補給もお忘れなく。


writer:岩田かほり