夏バテによい食べ物といえばウナギが思い浮かびますが、ウナギに似たハモも栄養価が高い魚。関西の夏を彩る代表的な食材です。なんとハモの皮には良質なコラーゲンが含まれていて、化粧品にも配合されています。京都や大阪へ旅行する人、関西の料理を食べる機会がある人は、この夏ハモを食べてみませんか?

ハモにはどんな栄養がある?

ハモは、雑食であることから「食む(はむ)」が名前の由来だといわれています。水がなくても皮膚呼吸をして一日生きていられるほど強い生命力を持つ魚です。ハモは小骨が多いので、骨切りをして食べることで知られています。カルシウムを多く含み、さらに骨ごと食べられる機会が多いので、骨や歯の健康を維持するには有効です。良質なたんぱく質、ビタミンD、カルシウム、DHA(ドコサヘキサエン酸)が豊富で、皮やエンガワにはコンドロイチンが含まれます。

DHAは脳を活性化して目を健康に

DHAは、脂質を構成するの不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸のうちDHAは多価不飽和脂肪酸のオメガ3脂肪酸(n-3不飽和脂肪酸)に分類されます。DHAは体内では作られず食品から摂る必須脂肪酸。血流を促し、血中の悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を減らすので、動脈硬化や心筋梗塞の予防・改善効果が期待できます。脳や網膜の細胞膜にもDHAが含まれており、脳や神経を活性化することで記憶力や学習能力を高め、目の健康を維持して視力の改善や白内障、老眼などの症状を緩和する効果もあります。

コンドロイチンには肌の保湿効果が

ハモの皮やエンガワにはコンドロイチンが多く含まれています。コンドロイチンはムコ多糖類の一種でネバネバした性質を持ちます。コンドロイチンは、ギリシャ語「コンドロス(軟骨)」からその名前がつきました。軟骨に多く含まれるほか、骨、脳神経、内臓などさまざまな体の部分を構成する重要な成分で各組織の弾力性を維持するはたらきがあります。コンドロイチンは関節の健康を維持するほか、水分を吸収して肌を保湿する効果を持つので、化粧品にも配合されています。


writer:松尾真佐代