「韓国戦よりは1日多い準備ができるので、中国戦に勝って大会を終えたい」。水本はそう力を込めて語った。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 ジリジリと焼けるような炎天下のなか、タオルを首に巻いて歩く水本は、気さくに答えた。
 
「暑いっすね」
 
 あまりに素朴でストレートな感想に、ついこちらも笑みがこぼれてしまう。そんなひと言にも、人柄の良さが滲み出ていた。
 
 しかし、サッカーの話に移ると、その表情は引き締まる。
 
「(出番はまだないが)毎試合、準備はしています。悔しさもありますけど、ベンチから見ていて監督の目指すものを把握して練習でやっていかなきゃいけないし、出番が来た時に良いプレーができるようにやってきました」
 
 北朝鮮戦と韓国戦での出場時間はゼロ。悔しくないわけがない。それでもしっかりと準備を整え、メンタル面も良い状態に保っているところに経験の豊富さをうかがわせた。
 
 チャンスを得られていないのは、同ポジションの丹羽も同じだ。
 
「出る、出ないに関係なく、いつでも良い状態で準備しています。出ていない選手は、コンディションを上げないといけない。練習時間が限られているので、練習以外のところでも、できることはやっていこうと思います」
 
 常にサッカーを中心に考える彼らしく、自由時間も準備の一部に当てているという。練習会場の都合で行なわれなかった紅白戦に対しても、「俺はやる気満々でしたけどね」と士気は旺盛だ。
 
 東アジアカップは残すところ中国戦のみ。優勝の可能性を残すホスト国との一戦は完全アウェーの雰囲気に包まれることが予想されるが、「フィジカル的な部分で負けないことが大事」(水本)とイメージは出来ている。
 
 虎視眈々と出場を狙うふたりのCBがチャンスを掴めば、今まで溜まっていた鬱屈を晴らす気持ちのこもったプレーを見せてくれるはずだ。
 
 もちろん準備は万端だ。