「オナニーのし過ぎがEDを招くのではありません。オナニーのやり方が間違っているとEDになりやすいのです」
 こう話すのは、『脳で感じるセックス入門』の著者で、弘邦医院院長のドクター林氏だ。

 中高年になっても、オナニーは相変わらずやめられないものだ。むしろ、お父さん族ほど、セックスはしないけどオナニーには励む傾向があるという。
 「セックスと違って、オナニーは完全に勃起していなくても射精できますからね。そのため、妻とセックスレスや、ED気味でセックスに自信を持てない中高年男性はオナニーで性欲を解消するほうが楽なんです。だから、そういう方が多いのは当然の話」

 むろん、いくつになってもオナニーをすることは悪くない。
 「それどころか、良い面もあるのです。人間の体は使っていない部分が衰えていくように、ペニスも同じ。セックスもオナニーもしない毎日を送っていると、どんどんペニスは弱体化するのです」

 しかし問題は、オナニーのやり方だ。
 「EDを招きやすいのは、刺激の強いオナニーです。指で強くペニスを握り締めたり、床にナニを擦り付ける“床オナ”も危ない。また、たまに楽しむ程度ならいいのですが、毎回のようにオナニーグッズを使用するのも避けるべきです」

 さらに、AVを見ないとオナニーができないという状態も危険だという。外から与えられる快感は、自分の妄想力を弱めるからだ。
 「もちろん、たまに見るのはまったく大丈夫。むしろAVの設定から新たな妄想も膨らみますからね」

 さて、ここまではEDを招くオナニーの注意点。
 「実はオナニーでEDを解消する方法があるのです。それがズバリ、『逆転妄想オナニー』です」

 逆転!? いったい、どういうことか。
 「オナニーは基本的に妄想を膨らませて、ナニを優しく握りながら楽しむべき。ただ、何を妄想するかが重要になってきます。ほとんどの男性は、好きな女性を思い描いて、ヤッているところを想像しますよね」

 確かにその通り。しかし、『逆転妄想オナニー』では、なんと自分が“女性”になりきるというのだ。
 「男性が女性の気分になりきることで、自然とペニスを握る圧力も弱まるのです。“挿れている妄想”ではなく、“挿れられている妄想”をすると、ペニスへのタッチも自然と優しくなるんです」

 それだけではない。妄想オナニーながら、新たな刺激が加わるという。
 「うまく妄想に入り込めれば、いつも以上の快感をオナニーで味わえるのです。何より、女性の立場になることで女性がして欲しいセックスも見えてくるのです」

 とはいえ、女性になりきる=男に抱かれるなんて、想像するだけで気持ち悪い。
 「そこも妄想次第。自分が好きな女性になりきって、自分自身に抱かれていると考えればいいのです。ちなみに、私の調査では成人男性の約8割が、『乳首が性感帯』と回答しています。つまり、性感帯そのものは女性と変わらない。ペニスをクリトリスと考えることもできます」

 一度、お試しあれ!

ドクター林
弘邦医院(東京・江戸川区)院長。『脳で感じるセックス入門』や『お医者さまが教える癒されてもっと気持ちよくなる!』など著書も多数。ED治療にも精通しており、現在、同医院では局部海綿体注入法による「ICI治療」も行っている。