「女性に方向音痴が多い」はホント?心理学者が真相を解説!!

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夏本番となりレジャーシーズンが到来! 夏休みに旅行の予定を立てている人も多いことだろう。旅行で欠かせないものと言えば地図。車で行けるところはカーナビに頼れるが、徒歩の場合、スマホの地図を使うこともしばしば。とはいえ、これがなかなかむずかしいもの。右に行くところを左に行ってしまったり、駅の東口に出るはずが西口に出てしまったり……。これはやっぱり筆者が方向音痴だから? たしかに女性は方向音痴と言うし……。

そこで今回「教えて!goo」で「女性の方が方向音痴っていうけど、みなさんは方向音痴?性別も教えて!」と聞いたところ、さまざまな回答が寄せられた。

■性差ではなく個人差の問題?

まずは女性の回答から。「方向音痴です」(よっぽよっぽさん)や「よく迷子になります。知らない道はナビかグーグル先生」(Mr.Tさん)、「母がただ直進する道さえも間違える……」(じょびはるさん)など、やはり方向感覚がなく地図に弱い女性が多い様子。

一方で「地下鉄や駅から出る時は必ず東西南北を脳裏にインプット」(Kalenaさん)や「紙の地図でのナビゲーションは得意」(ふわふわわたあめさん)といった声も。すべての女性が方向音痴ではないようだ。

また、男性のなかにも「方向音痴。GPS大活躍」(ぽむむさん)や「地図は必ずひっくり返して見ます(涙)」(yuripinoさん)など、方向音痴を自覚する人もいる様子。

つまり、方向音痴は性差ではなく個人差によるのか? もしそうならば、方向音痴を認めたくない筆者としてはうれしいのだけど……。

■進化の過程で決まった男女の違い

そこで今一度「女性に方向音痴が多い」というのは本当なのか、心理学者の内藤誼人先生に聞いてみることにした。

「残念ながら本当です。方向感覚が優れているかどうかは、『空間把握能力』に関係しているのですが、この能力は女性の方が男性よりも低い傾向にあるのです」(内藤先生)

「空間把握能力」とは、空間にある物体の位置や方向、大きさなどをすばやく正確に把握する能力のことで、主に右脳がコントロールしているのだという。

「昔、男性は狩猟に出かけなければなりませんでした。夢中で獲物を追いかけているときにも、自分がどこにいるかしっかり把握していなければ、家に帰ることはできません。そのため、自然と空間把握能力が高くなったのだと考えられています。一方、女性は家を守る生活を長い間続けてきましたから、この能力が発達しなかったのでしょう」(内藤先生)

人類の長い歴史のなかで、男女の空間把握能力に差が生まれていたのだ。

■空間把握能力を鍛える方法

では、空間把握能力を鍛えることはできるのだろうか。

「もちろんできます。空間把握能力とは知能の一種ですから、女性でも鍛えることはできます」(内藤先生)

筆者が調べたところ、日によって通勤経路を変えたり、あらかじめ地図を確認しておき、頭のなかでイメージして行動したりすることで、空間把握能力を鍛えることにつながるそうだ。方向音痴を自覚している方は、レジャーシーズンが到来する前に、眠っている能力を呼び覚ます特訓をしてみては?

●専門家プロフィール:内藤 誼人(ないとう よしひと)
心理学者、立正大学客員教授、有限会社アンギルド代表取締役。慶應義塾大学社会学研究科博士課程修了。「アドラー心理の言葉」(ぱる出版)、「電車のハシに座る人は成功できない」(大和書房)他、著書多数。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)