「悔しさもあるけど…」チーム最年長の水本、ブレないスタンス

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 集中を切らすことなく、チャンスを待っている。3月のハリルジャパン初陣以来の日本代表復帰となったDF水本裕貴(広島)は今回のメンバー23人では最年長の29歳。しかし、今大会は2試合を終えて出場機会をつかめずにいる。

「毎試合、試合に出る準備をしている。悔しさもあるけど、メンバーを選ぶのは監督。ベンチから見て監督の求めるものを把握して、練習でやっていかないといけない」。過去2試合はDF森重真人、DF槙野智章の2人がセンターバックで先発。9日の中国戦もアクシデントがない限り、最終ラインの中央をいじる可能性は低い。それでも、日々の練習からアピールしていく姿勢は変わらない。

 所属する広島では11年8月から約4年にわたってJ1記録の137試合連続フルタイム出場を続けている鉄人DF。オシム監督時代の06年10月4日ガーナ戦でA代表デビューを果たして以降、岡田ジャパン、ザックジャパン、アギーレジャパン、そしてハリルジャパンと5代にわたって日本代表に招集され、これまでに計7キャップを記録している。

 ハリルホジッチ監督の下では3月31日のウズベキスタン戦に後半開始から出場し、まさかのアンカーでプレーした。ほとんど初体験と言えるポジションだったが、センターバック2人の前で体を張り、強固なブロックを形成。チームも速攻から立て続けにゴールを奪い、5-1で快勝した。水本の柔軟な対応が光った一戦だった。

 今回も緊急事態に備えている。「出番が来たときに良いプレーができるようにしたい」。どんな展開になろうと、どんなポジションであろうと、チャンスが来たときにはチームに貢献できる自信もある。9月には30歳になるベテランDFは「中国戦をしっかり勝って大会を終えたい」と、目の前の試合に集中していた。

(取材・文 西山紘平)


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