ライオンが2014年10月に行った「生活者アンケート調査」によると、嫌いな家事の1位に挙がったのは「食器洗い」。2位に「献立を考える」、3位に「風呂掃除」…と続くが、皿洗いがいちばん嫌いな理由とは? 同社の別調査によると、実は腰の筋肉に大きな負担がかかっていたからとの結果が出た。「もううんざり〜」な皿洗いをラクにする方法を探った。

「お皿20枚洗った後、腰の筋肉が約1割硬くなることが分かりました。これは、3時間デスクワークをしたときと同じ疲労度に相当します」

 こう話すのは、ライオンで台所用洗剤を研究しているリビングケア研究所の藤村昌平さんだ。

 前屈みになって油汚れをゴシゴシこする動作が実は意外に体に負担になっているという。少しでも手早くラクに食器を洗う方法を家事のプロに伺った。

「食器はためずに、ちょこちょこ洗いを習慣に。後でまとめて洗うから、体への負担も大きくなります」と、日本ハウスクリーニング協会理事の高橋敬子さんは語る。

 洗い物をためるとうんざり感が増すので、“使ったらすぐ洗う”、“少量ずつちょこちょこ洗う”ことを習慣づけるといい。汚れた皿は放置せず、まずつけおくことで、汚れが落ちやすくなるという。そのポイントを高橋さんが教えてくれた。

 まずは、洗剤をなじませておく。もしくは水につけおきを。

「カレーやパスタソースなどの油汚れは落ちにくいので、台所用洗剤を加えて泡立てておくこと。また、どんな汚れものも、まずは水をつけておくと、汚れがふやけて落としやすくなります」(高橋さん)。

 パスタのゆで汁や米のとぎ汁も活用できるという。

「パスタのゆで汁や米のとぎ汁には油を分解する成分が含まれているので、捨てずに活用を。油のついたお皿に、パスタのゆで汁をザーッとかけておけば、でんぷん質で油汚れが浮き上がって落ちやすくなります。

 なるべくためずに、調理と平行して洗ってしまうのが理想ですが、まとめて洗うなら、シンクにそのまま食器を置かず、たらいなどにつけおきし、台所用洗剤を数滴入れておくと後でラク。また、スポンジに油がついたまま洗っていると、ヌルついてさらに汚れるという悪循環に。ストレスの要因をひとつでも減らせるといいですね」(高橋さん)。

 食器洗いの前傾姿勢は、重い頭を支えるため、背中の筋肉に負担がかかることに着目し、ライオンでは調査を開始。調査結果によると、ヌルつかない台所用洗剤を使うと、従来の洗剤に比べて体がこわばらず、腰の筋肉が硬くなりにくいことが分かった。

 お皿がヌルついて二度洗い、ゴシゴシこすって疲れる――そんな食器洗いのストレスに注目して開発されたのがライオンの台所用洗剤『Magica(マジカ)』(オープン価格)。独自の“ナノ洗浄”により、油汚れがサラサラ落ちてラクになる。

「『マジカ』は、油汚れを従来の台所用洗剤の約1000分の1まで細かく分解するため、油で汚れたお皿もサラッと洗える仕組み。何度も洗剤をつけ直しといったストレスがなく、ひっかかりがなくスムーズに洗えます。

 さらに、皿20枚を洗う時間も通常の台所用洗剤なら平均4分42秒かかるところ、『マジカ』を使えば平均3分56秒と約2割も時短になります」(前出・藤村さん)

 実際、「ヌルつきなく油汚れがサラサラ落ちる」と評判で、好調な売り上げとなっている。

「台所用洗剤は、洗浄力の高さを競う時代は終わり、いかにスムーズに、快適に洗えるかが注目されています」(藤村さん)。

 また、食器の形や材質に合わせてスポンジを使い分けると、作用効率はアップする、と高橋さん。

 コゲつきや頑固な汚れには、ステンレス繊維が巻きついた研磨スポンジがおすすめ。『ラストラーレスポンジ』(2個入り198円/オカザキ)。

 へたりにくく、定番人気なのは、アクリル糸が油汚れをとり、ネットがこびりつきをかきとる『スコッチ・ブライト ハイブリッドネットスポンジ』(実勢価格150円/3M)。

 ドイツの老舗ブラシメーカーのフライパン用ブラシ『レデッカーウォッシングブラシ』(540円/F.O.B COOP LIFE)は、インテリアにもなるおしゃれなデザインだ。

「お皿や鍋に合うスポンジやたわし、台所用洗剤を見直すことで、食器洗いを少しでも快適にできたらいいですね」(高橋さん)。

 スムーズな食器洗いで、体の筋肉への負担や余計なストレスを軽減したいものだ。

※女性セブン2015年8月20・27日号