ボールを落ち着かせることを意識していたという倉田。次の中国戦に向けては、「最後しっかり勝って、良い形で終わりたい」。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 引き分けに終わり連覇の可能性が消滅した韓国戦。一夜明けた8月6日の練習を終えた2選手のコメントをお届けする。
 
【東アジアカップ PHOTO】日本 1-1 韓国
 
倉田 秋(G大阪/MF)
 
――昨日の試合を受けて、できた面とできなかった面は?
 
「得点が取れなかったんで、それ以外言うことはないですね。良くなかったと言うしかないと思います」
 
――G大阪で見せるようなプレーを自然体でできていたように見えましたが?
 
「ゲームに入っちゃえば、そんな緊張もなく、いつもどおりのモチベーションでできてたと思います。それは良かったんですけど、守備だけじゃなくて、(興梠)慎三君が少し孤立しちゃった部分があったので、そこのサポートをしたかったというか、運動量を上げたかったです」
 
――前との距離を近づけられなかった理由は、やはり相手に押し込まれたから? 
 
「そうですね。相手のボランチが自由にボールを持てて、そこから危険なパスを出せる状況やったんで、どうしてもサイドで下がらざるを得なかった。もうちょっと前からどんどん相手に圧力をかけていきたかった」
 
――チャン・ヒョンス選手もチョン・ウヨン選手もJリーグでプレーしている選手で、特徴も分かっていたと思いますが、予想以上にボールを保持された?
 
「そうですね。(ボールを)回すのが上手いし、相手のFWに入った時のフィジカルを活かしたキープもすごく上手かった。ホンマに良いチームだったんですけど、でもそれでもこっちはそれ以上のクオリティをみんな持っていると思うので、それを全部出せなかったのが悔しい」
 
――もう少し支配できたという印象ですか?
 
「支配できるし、落ち着いてもっと自信を持って回せば、相手は球際に来るだけやったんで、そこをひとつかわせば全然こっちの方が良い状況で持てたはず。みんな自信を持って、次の中国はできればいいと思います」
 
――初戦で負けてしまったことでメンタル的に影響したのでしょうか?
 
「まあそうですね。それも多少どっかにあるかもしれないですけど、でも次はホンマに勝たなければいけない。全部そうなんですけど、最後しっかり勝って、良い形で終わりたいんで、リスクを負ってでも俺は前から行きたいと思ってます」
 
――倉田選手が入って、中盤で落ち着く時間が増えて、最初の試合より良くなった印象ですが、その点は心がけていたのでしょうか?
 
「ベンチから1試合目を見ていて、前に行くことはいいんですけど、落ち着く場所というか、行けなかった時の次の選択肢を作るとかあまりできていなかったと思うので、自分が出たら絶対にやろう、と。それはある程度、ボールが入ればできたと思うんですけど、でもボールに触る回数が思ったより少なかったんで、リズムを作る回数だったり、自分が受ける回数をもっと増やしていきたいですね」
遠藤 航(湘南/DF)
 
――2試合とも、すごく安心できるプレーをしていました。 
 
「守備に関しては自分の良さを出せていると思うし、ポジショニングやカバーリングも意識的にやれています。でも、球際の部分ではもっと向上できると思うし、攻撃参加はまだまだ物足りない。その部分で、もっと運動量を上げていかないといけません」
 
――韓国戦では、Jリーグで対戦経験のあるキム・ミヌ選手と対面しました。相手は中央に切れ込んでくるなど、マークも難しかったのでは? 
 
「そうですね。森重さんや中盤の選手に声を掛けたりして、話しながら受け渡しました。北朝鮮よりは前線が動く相手だったので対応には難しさがあったし、比較的SBも高い位置に出てきたりして、前からハメられないシーンはありましたが、割り切ってブロックを敷きながら最後をやらせなかったところは悪くなかったと思います」
 
――遠藤選手がサイドから攻める時間帯を増やすには、日本全体のラインも上げないといけませんし、中盤でタメを作る時間も必要です。今大会、日本が押し込まれる要因はどこにあるのでしょう?
 
「前半は相手が前から来ていたし、運動量を多くして球際に強く来た。自分たちはそこでボールを動かせなかったし、クリア気味のボールが多くなってしまい、前線の選手も収めづらかったと思います。だからこそ、前半は主導権を握られた。でも我慢しながら、後半に入って相手が間延びしてきた時には何回かチャンスになりそうな場面もありました。
 
そこで最後、しっかりボールをつなぐとか、シュートまで持っていければいいと思います。後半は自分もオーバーラップしてチャンスになりかけたシーンもありましたが、そういうシーンを増やしながら、精度を上げていきたいです」
 
――サイドでもう少し時間を作ってもいいのでは? 
 
「自分のところで一度起点を作ってからボールを動かせるようになればいいんですけど……。守備に追われる時間が多かったので、難しさはありましたね」
――慣れないSBで2試合やってみて、自分の経験としては? 
 
「ある程度は守備でのイメージができましたけど、まだ勉強中ですね。攻撃での自分の良さはもっと出していきたいと思います。この2試合を戦ってみて、自分はまだまだ成長していけるなって実感を得られたし、これから出場機会を増やしながら成長していければいいのかなと」
 
――初めてA代表の大会に臨んでいますが、五輪やユースでやっていた時のように自然に入れている印象です。下のカテゴリーの経験はやはり大きい? 
 
「アジアの戦いに関しては何回かやってるんで、A代表でもそこまで意識せずやれています。周りの選手たちも声をかけてくれるので、緊張せずに試合に臨めている。そこは、周りに感謝したいです」
 
――韓国戦で藤田選手がやっていたアンカーでも、遠藤選手ならやれるのでは? 
 
「うーん。アンカーやボランチでも自分の良さを出していけると思いますが、まずは与えられたポジションで結果を残すのが自分の仕事です。ただ、SBの選手も海外組を含めてたくさんの優れた選手がいますが、中盤は特に層が厚く、優秀な選手が多い。そういう競争に自分が加わることは大事だと思います」
 
――右SBの海外組では内田選手や酒井宏樹選手、高徳選手がいます。遠藤選手にとって、それぞれの選手との違いやストロングポイントは? 
 
「どうですかね。自分が勝っているところをそれほど意識していません。これから他の選手のプレーを見て参考にする部分は参考にしたいし、自分の良さとして還元していければいいと思います。実際プレーすることによって、SBとしてのイメージは自分なりにできてきているところもあるので、これからさらに成長できるはずです」
 
――今日の練習では、最初の15分くらい監督から話があったようですね。 
 
「昨日のゲーム内容のことなどを少し話しましたが、監督の行っていることは間違っていないと思う。内容的にはみなさんの前で話したこととたぶん同じことを僕らの前で言ったのだと思いますが、『結果は妥当だ』と。『ただもっともっとJリーグ、日本のレベルを上げていかなければいけない』ということも話していました。特に、フィジカル的なところについてですね」
 
――北朝鮮、韓国と戦ってフィジカル面で感じたことは? 
 
「球際の面ではそこまで大きな差があったとは思いませんが、韓国戦では空中戦や1対1の場面での差はあった。そこはもっと上げていけると思います」