Q:朝起きると、口の中がひどく乾いています。1年前、血糖値が少し高めで糖尿病予備軍と言われ、太っていたので減量しました。起床時の口の乾燥はそのことと関係があるのでしょうか。それとも、鼻がよく詰まりますが、その関係でしょうか。対策法と併せて教えてください。(34歳・うどん専門店勤務)

 A:血糖値が高い状態が続くと、口が渇き、水を多く飲み、尿もたくさん出ます。
 ご質問の方は、糖尿病予備軍と言われ、その後に減量したとのこと。ですから、起床時の口の乾燥は糖尿病の原因とは考えにくいのですが、病院で検査をしたほうが良いでしょう。もしも糖尿病と診断されたら、まずはその治療を優先することが大事です。
 糖尿病が除外されたとすれば、就寝中に口を開けている可能性が大です。口を開けていると、空気にさらされるので、当然、口の中は乾燥します。朝、目が覚めたときに口の中がカラカラになっていても不思議ではありません。

●口で呼吸している可能性
 また、ご質問の方は鼻がよく詰まるとのことですが、一度、耳鼻咽喉科で診てもらうと良いでしょう。日中に起きているとき、鼻で呼吸することが苦しい時はありませんか。もし苦しいなら、就寝時に口で呼吸している可能性も否定できません。鼻は呼吸するためにあり、口は呼吸するためにあるのではないのです。
 口で呼吸すると、口腔内は空気にさらされるので乾きます。唾液は口の中を潤しますが、寝ている時は唾液の分泌が低下するため、口腔は乾燥しやすい状態にあるわけです。それに加えて口を開けて口で呼吸すれば、口腔はひどく乾燥してしまいます。
 鼻の病気が原因で就寝時に口で呼吸しているなら、その鼻の病気を治すのが先決です。
 起きているときに口で、あるいは口と鼻の両方で呼吸するのが習慣になっている人は、就寝中も口で呼吸するものです。いびきをかく人や睡眠時無呼吸症候群の人も、口で呼吸するので口の中は乾燥してしまいます。
 鼻の病気がない場合の対策は簡単で、就寝時に“口閉じテープ”を貼る方法が有効です。幅が1.5センチ程度の市販のサージカルテープを口に縦方向に貼ります。最近は口閉じ専用のテープも販売されています。
 なお、睡眠時無呼吸やイビキのある場合は、口テープを貼るとともに、痩せること、口周りの筋肉を鍛えることも大切です。

今井一彰氏(みらいクリニック院長)
山口大学医学部卒業。東洋医学などさまざまな医療を駆使し、薬を使わずに体を治していくという独自の観点に立って治療を行う。日本病巣疾患研究会副会長。