5年4か月ぶり先発の興梠は守備重視策で孤立「もっと周りを生かしたかった」

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[8.5 東アジア杯 日本1-1韓国 武漢]

 引いて守ったことで流れからの失点を防ぐことには成功したが、攻撃陣はそのしわ寄せをもろにかぶった。

 10年4月7日のセルビア戦以来、5年4か月ぶりの先発出場を果たしたFW興梠慎三(浦和)は1トップで孤立。ボールをおさめることはある程度できていたが、守備に追われたFW倉田秋、FW永井謙佑の上がりに時間がかかり、ハリルホジッチ監督の意図する縦に速い攻撃は不発。チャンスらしいチャンスは数えるほどだった。

「相手の中盤のパス回しがうまかったので、一度引いてから守ろうということになった。でも、サイドの選手が引いたことで、近くに人があまりいなかった。みんな守備で疲れてしまっていて、距離感も良くなかった。上がってくるのにも時間がかかっていた」

 そんな中、ボールを受けた際にはDFをかわして持ち運ぶということも考えたが、うまくいかなかったという。興梠自身、もっと工夫しなければいけなかったという反省は強い。

「今日の試合はシュートを1本も打っていないし、チャンスもなかった。今の実力がこれくらいなものなのかと感じた。負けなくて良かったが、自分のプレーができなかったのは残念」

 興梠の良さの一つは、1トップでボールをおさめ、味方と連動してチャンスをつくること。ショートカウンターも得意だが、この日はチームとしてその形をつくれなかった。

「もっとボールにいっぱい触って、周りを生かしたかったけど、それもできなかった。監督が狙っていることはまだまだ(できていないの)ではないかと思う」。悔しそうに言った。

(取材・文 矢内由美子)


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