長身FWへの対応修正に手応えも…槙野「もっとできたという印象」

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[8.5 東アジア杯 日本1-1韓国 武漢]

 同じ轍は二度踏まない。2日の北朝鮮戦(1-2)で長身FWパク・ヒョンイルの高さに屈したDF槙野智章(浦和)が、この日は韓国の身長196?のFWキム・シンウクへの守備で長身選手対策に成功した。

「1試合目は2m近くある選手に(チームの)2点目を食らったので、同じ失敗はやってはならないと思っていた」

 その言葉どおり、北朝鮮戦からの中2日の間にハリルホジッチ監督の指示や選手同士で重ねたディスカッションによって対応策を練ってきた。そして答えをピッチで示した。

 試合開始直後の最初の相手のロングボールに対しては、槙野とアンカーに入ったMF藤田直之が挟み込む形で対応。自由にジャンプさせず、高さを封じた。その後もCBコンビの森重真人とのチャレンジ&カバーや、両サイドバックとの連係した守備で前線に起点をつくらせなかった。

「(北朝鮮と)同じような相手が来るということは『逆にチャンスだ』『試されているんだ』と思っていた。1試合目になかった、近いポジションの選手で挟み込むなど、連係の部分ではうまく守れたと思う。何度かファウルはあったけど、高さと、監督がよく言う『デュエル(決闘)』の姿勢は出せたのではないかと思う」

 プランどおりに進めることができたのは、高さ対策だけではない。状況や時間帯に応じて前線の選手がプレスに行くのか引くのか、細かい指示を出しつつ、チーム全体が守り方を統一できるよう、コーチングでも奮闘した。90分間、声を張り上げ続けたことで、試合後は声が枯れていた。

 とはいえ、引き分けでは満足できるはずもない。連覇の望みも絶たれている。「監督やコーチは『良いゲームをした。もっと顔を上げていい』と言ってくれたが、僕たちはやはり勝ちたかった。もっとできたという印象もある」

 槙野が言うとおり、日本は良いゲームをしただけで合格点を与えられるチームではない。最後に待つホスト国・中国との戦いではさらに向上した姿を見せ、勝利を収めることが不可欠だ。

(取材・文 矢内由美子)


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