V消滅もドローに納得するハリル「少し満足するべきではないか」

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[8.5 東アジア杯 日本1-1韓国 武漢]

 引き分けという結果にも選手を称え、納得の表情を見せた。6月16日のW杯アジア2次予選・シンガポール戦(0-0)、今月2日の北朝鮮戦(1-2)に続いて3試合連続で勝利を挙げられず、最終戦を待たずに大会連覇の可能性が消えた。それでもバヒド・ハリルホジッチ監督は「このトーナメントで一番強い相手」と評する韓国相手のドローを評価した。

「今日の試合に関しては、我々のチームは特にディフェンス面で強さを見せたのではないか」。北朝鮮戦から先発5人を入れ替える一方、GK西川周作、DF槙野智章、DF森重真人という中央の守備陣は継続した。アンカーに置いたMF藤田直之を含め、長身FWキム・シンウクをターゲットにした韓国の攻撃にはチャレンジ&カバーを徹底して対応。まずは守備から入るという現実的な戦略を取った。

「確かにブロックは少し下がっていた。なぜかというとハイプレスをかけるのが不可能だったからだ。疲労で高い位置からプレスをかけられなかった。ある程度、リアリストにならないと、ハイレベルな戦いでは結果が出ない」

 大会初戦の4日前にJリーグを行い、中国・武漢入りしてからの練習期間はわずか2日。北朝鮮戦までに戦術的なトレーニングができたのはたった一回だった。「ここに来て1日の準備期間で試合に臨んでしまったのは我々のチームだけだ。それはやはり少し真面目さに欠けるのではないか」。この日も“恨み節”を繰り返した指揮官は、だからこそ「そういう中でこういうパフォーマンスを出してくれたので選手を評価している」と選手をねぎらった。

「このトーナメントで一番強い相手に対して、このようなパフォーマンスで引き分けに持ち込んだので、ここで我々は少し満足するべきではないかと思う。(韓国は)我々よりもかなりオートマティックが進んでいるチームで、さらに準備も進んでいるチームだった」

 自分たちの置かれた状況を踏まえたうえで、引き分けという結果を受け入れた指揮官。「もちろん、我々はもっと良いプレーができると思っている。ただ、時々、このような状態で満足すべきということもある」と話すと、「3試合目にしっかりトライし、勝利を探しに行こうと思っている」と、最終戦となる9日の中国戦での勝利を誓った。

(取材・文 西山紘平)


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