山口の初ゴールで追いつくも…日本は韓国と1-1ドローで連覇消滅

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[8.5 東アジア杯 日本1-1韓国 武漢]

 東アジア杯に出場している日本代表は5日、中国・武漢の武漢スポーツセンターで韓国代表と対戦し、1-1で引き分けた。前半27分、PKで先制を許すと、同39分にMF山口蛍の代表初ゴールで追いついたが、後半はチャンスらしいチャンスをつくれないままタイムアップ。1分1敗となった日本は2試合を終えて勝ち点1となり、9日の中国戦を残して2連覇の可能性が消滅した。

 日本は2日の北朝鮮戦(1-2)から先発5人を変更。FW倉田秋、MF藤田直之が先発でA代表デビューを飾り、FW興梠慎三、MF柴崎岳、DF太田宏介が今大会初先発となった。興梠の代表戦先発は10年4月7日のセルビア戦以来、約5年4か月ぶり。GK西川周作、DF槙野智章、DF森重真人、DF遠藤航、山口、FW永井謙佑の6人は北朝鮮戦に続いて先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 藤田をアンカーに置き、柴崎と山口が前方に位置する4-3-3のシステムでスタートした日本。韓国は196cmの長身FWキム・シンウクを1トップに置き、Jリーグ組のMF金民友(鳥栖)が2列目の左サイド、MFチョン・ウヨン(神戸)がダブルボランチの一角に入った。

 試合は静かな立ち上がりとなり、韓国にボールを持たれる時間が目立つ。長身FWのキム・シンウクには槙野と森重が近い距離を保ってチャレンジ&カバーを徹底。トップ下のMFチュ・セジョンに対しては藤田がマンツーマン気味にケアした。

 韓国は前半15分、金民友が右足ミドルを狙うが、クロスバーの上へ。同20分にはチョン・ウヨンが左足でミドルシュートを打ったが、西川が正面でキャッチした。なかなかフィニッシュまで持ち込めない日本は前半23分、右45度の位置でFKを獲得。太田が左足で直接狙ったが、目の前の壁に直撃した。

 すると、思わぬ形で試合は動く。韓国は前半25分、MFイ・ヨンジェの右クロスに競った金民友のヘディングが森重の左手に当たり、PKを獲得。これをMFチャン・ヒョンスが冷静にGKの逆を突いてゴール左に決め、韓国が先制に成功した。

 なかなかボールを前に運べない日本は前半32分、柴崎が左足でロングシュートを狙うが、至近距離でDFがブロック。苦しい展開を強いられたが、前半39分、FKの流れからセカンドボールをつなぎ、左サイドの倉田が中央に入れると、山口が右足ダイレクトで振り抜く。これがゴール左隅に突き刺さり、1-1の同点に追いついた。実質、ファーストシュートとも言える最初のチャンスを生かした山口。国際Aマッチ出場19試合目で待望の初ゴールとなった。

 1-1で折り返した後半も膠着状態が続く。日本は後半5分、倉田が遠い位置から右足でミドルシュートを狙うが、GKがキャッチ。同9分には柴崎のFKのこぼれ球を山口が狙ったが、大きく枠を外れた。キム・シンウクの高さをめがけた韓国の攻撃に対しては守備陣が集中力を保って跳ね返す。後半16分、金民友の左クロスはキム・シンウクの前で森重がカットし、ピンチを未然に防いだ。

 韓国は後半20分に2人を同時交代。チュ・セジョンと左SBイ・ジュヨンが下がり、MFイ・ジェソンとDFホン・チョルが入った。同23分にはチョン・ウヨンの左FKをファーサイドのDFキム・ギフイが折り返し、フリーのイ・ジェソンがヘディングシュート。決定的な場面だったが、クロスバーを直撃し、難を逃れた。

 日本は後半25分に最初のカードを切り、永井に代えてFW浅野拓磨を投入。浅野はそのまま右サイドに入った。同34分には興梠に代わってFW宇佐美貴史がピッチへ。3トップは中央に浅野、右に倉田が回り、宇佐美は左に入った。

 徐々に足が止まり始めた日本。浅野、宇佐美ら交代選手が攻撃を活性化したいが、なかなかゴール前までボールを運べない。後半42分には倉田に代えてFW川又堅碁を投入し、交代枠を使い切ったが、最後まで勝ち越しゴールを奪うことはできず。1-1のドローに終わり、最終戦を待たずに優勝の可能性も消滅した。

(取材・文 西山紘平)


●東アジア杯2015特集

・V消滅もドローに納得するハリル「少し満足するべきではないか」

・代表初ゴールの山口蛍、アシストの“元同僚”に感謝「やりやすかった」

・デビュー戦で同点アシストの倉田「あれは蛍を褒めるべき」

・アンカーで奮闘した藤田「満足いくデビューではない」

・不運なPK献上も…森重「振り返る必要はない」

・今大会初先発の太田「韓国のほうが完成されていた」

・5年4か月ぶり先発の興梠は守備重視策で孤立「もっと周りを生かしたかった」

・長身FWへの対応修正に手応えも…槙野「もっとできたという印象」

・2試合連続でゴールを守った西川「1戦目より手応えがあった」

・監督会見