Doctors Me(ドクターズミー)- 「あせも」の季節到来! 肌環境を整えて夏を健やかに過ごそう

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汗をかく季節は、年齢問わず誰にでもなる可能性のある「あせも」。子どもがなる症状と思われがちですが、じつは大人でも肌の環境によってはあせもができてしまうことも……。今回は、その発生メカニズムから予防法、対処法を伝授いたします。

■ あせもは、汗腺の状態と深く関連している

ヒフには、汗を体外に出すための汗腺が分布されています。この汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類があるのですが、あせもとの関連性が深いのは「エクリン腺」。その役割は、次の通り。

<エクリン腺の役割>
体温調節としての汗を出す汗腺。これは、全身に分布していますが特に手の平と足裏に多いのが特徴でもあります。
エクリン腺は、皮膚の奥深くにあり、そこから「汗管」とよばれている管を通り、体表面の「汗孔」と呼ばれる出口に通じています。

<つまり……>
エクリン腺の出口が、なんらかの理由(よく言われているのは、垢などのよごれや埃)で塞がれてしまうことで、中で炎症が起こり、生じてしまうのです。

■ 子どものほうが、発症しやすいのはなぜ?

体のなかにあるエクリン腺の総数は、子どもも大人も同じ数。ということは、体が小さい子どものほうが、汗腺の密度は高くなります。その上、子どもはたとえ汗をかいたとしても、自分で汗を拭いたり、シャワーで流すといった行為を自発的にとることができません。そういった、子どもの特性もあせもの原因といえそうです。

■ 大人はどういった状況でなりやすいの?

1:気候などの環境
暑くなることが予想される環境(炎天下の農作業、工事現場などでの仕事、工場での作業など)では、当然ながら、あせもはできやすくなります。最近では節電により、オフィス内でもあせもが出る、といった報告も。

2:物理的な理由
帽子、ベルト、また通気性が悪く、体を締め付けるような洋服などは、汗が体外に出ることを妨げる一因になり、あせもを引き起こしやすいと考えられます。

■ あせもの予防法&対処法

<予防法>
・汗をかいたら、こまめにふく。あるいはシャワーなどで肌の状態を清潔にキープ。
・通気性のいい服、風通しのよい涼しい環境に身を置くなど、肌への負担を少しでも軽減でいきる工夫をすることも重要です。

<対策>
あせもは、かゆみを伴いますが、決して汚い手ではかかないこと。手を洗わず患部に触れてしまうと、そこから細菌が入りこみ 炎症が悪化してしまう可能性があるのです。

【医師からのアドバイス】

このように、あせもは子どもだけではなく大人にもなりうる症状です。上記の方法などでで、汗対策をしっかり行いつつ、もしあせもができてしまった場合は、常に肌を清潔に保ってあげることが大切です。そしてもし症状が悪化してきたと感じたら、すぐに皮膚科を受診しましょう。