些細なことが気になって、ぐるぐると考えているうちに、胸の辺りが苦しくなってくる……。発作がはじまると、このまま死んでしまうのではないかと思うくらいしばらく辛い状況が続く。これは精神疾患の一つといわれている“パニック障害”の一例です。いくら周囲が「大丈夫」といっても本人が不安や緊張状態に入ってしまうと、症状があらわれてしまうのです。なかには発作を恐れて、外出を控える人もいるとか。パニック障害と向き合いながらも、普段通りの生活ができればいいですよね。そこで今回は『不安になると苦しくなる…パニック障害と上手に向き合う方法』をご紹介いたします。

パニック障害の症状

パニック障害の症状としては、動悸・心拍数の増加、めまい、立ちくらみ、貧血、息切れ、身震い、吐き気、死への恐怖などが挙げられます。これら全て一般的な症状であり、個人によって症状は異なります。パニックの発作は、いつどんな場所にいようとも起こる可能性があります。外出先や自宅、会社はもちろんのこと、家でお風呂に入っていても起きる場合は十分あります。発作が起こってしまうと、しばらく辛い状況が続きますが、ある程度、時間が経つと症状は落ち着いてきます。発作が起きても、慌てず、むやみに動いたりせず、その場にじっとしていましょう。呼吸が乱れがちなので、苦しいながらも深呼吸をすると、多少は楽になります。

家族やパートナーに理解を求める

パニック障害は発作が起らなければ通常通り生活できますが、万が一に備えて、家族やパートナー(恋人)には症状について理解してもらいましょう。一緒に行動しているときに発作が起きても、きちんと周りが理解していれば、その場も何とかしのげます。しかし、発作を起こしているにも関わらず「どうしたの? 大丈夫? 」と不安をあおるような態度を家族やパートナーにされると、余計に発作がひどくなる場合も……。一緒になって慌てるのではなく周囲の人には普段通りに冷静でいてもらった方が発作も鎮まりやすくなるはずです。

パニック障害を完治させるためには、やはり心療内科や精神科などの専門機関を受診し、カウンセラーによる治療を受けるべき。一人で抱え込まずに、不安なことがあれば、家族やカウンセラーに相談してみましょう。


writer:山口 恵理香