国宝 曜変天目茶碗/中国・南宋時代 12〜13世紀/藤田美術館蔵/撮影:三好和義/(無断転載禁止)

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国宝「曜変天目茶碗(ようへんてんもくちゃわん)」が、2015年8月5日から9月27日まで東京都港区の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館(鳥井信吾館長)で開催される「藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗と日本の美」展で公開される。大阪・藤田美術館所蔵の名碗で、東京ではなかなか見ることができないだけに古美術ファンでにぎわうことになりそうだ。

中国福建省でつくられる

天目茶碗とは、天目釉(てんもくゆう)と呼ばれる鉄釉をかけてつくられた茶碗。その中の最高傑作が中国福建省の建窯(けんよう)で宋の時代に造られた曜変天目とされる。黒い器の内側に大小の星のような斑文が輝く。特異な美しさがあることから珍重されてきた。現存するものは世界で3碗しかないと言われ、いずれも日本にあり、国宝に指定されている。

今回展示される藤田美術館の曜変天目茶碗は、その中の一つ。口径:12.3センチ、高さ:6.8センチ。 徳川家康から水戸徳川家に伝わったもので、曜変の斑文が外側にも現れている。

藤田美術館は明治の実業家・藤田傳三郎(ふじた・でんざぶろう)氏(1841〜1912)とその子孫が収集した貴重な古美術を基に1954年、大阪市に開館した。9件の国宝、52件の重要文化財などの収蔵品を持つ。今回の展覧会では、その多くが公開されるので、首都圏の美術ファンにとっては貴重な機会となる。