40代からの恋愛や結婚で気をつけたい、お金にまつわる話

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高齢出産や介護問題など、愛と夢だけでは成立しないシビアな現実も待ち構えている40代からの恋愛。結婚して二人の愛の巣となる新居を購入しようとした場合、住宅ローンを組む必要があるかもしれない。しかし住宅ローンを組む年齢にも、限度があるだろう。そんな世代の恋愛や結婚で気をつけたいお金にまつわる話を、マネーアドバイザーズトウキョウの小川正之さんと、みはまライフプランニングの杉浦詔子さん、二人のファイナンシャルプランナーに聞いた。

■40代から組む住宅ローンの現状

住宅展示場やネット検索で物件を見ていると、どんな世代だって夢は膨らむだろう。物件を購入しようとした時、避けて通れないのが住宅ローンだ。30年以上にもおよぶ住宅ローンがある中、40代でも審査に通るのだろうか。その現状を聞いた。

「住宅ローンを利用できる年齢は申込み年齢70歳未満(完済時年齢80歳)というのが一般的です。40代での住宅ローン申込みは珍しいことではありません」(小川さん)

多くの住宅ローン自体は80歳までに完済すればいいので、その10年前の70歳からでも利用することができるのだ。

「45歳であれば、35年のローンを組むことは可能です。しかし40代のカップルの場合は、退職と同時に返済が終わる20年前後のローンを組む方が多いようです」(杉浦さん)

実際問題として、40代から30年以上の長期ローンを組む人は少ないようだ。退職を完済の目途にしているため、20〜30代からのローンと比べると返済期間に差が生まれているのが現状だ。

■住宅ローンを組むには、健康面にも留意が必要

住宅ローンを組むときに、健康面のチェックがあるのはご存じだろうか。返済能力の判断や返済保険加入といった審査を通らなくてはならないためだ。ローンの年数に関わらず住宅ローンを組む際には、団体信用生命保険への加入が必須となっている銀行がほとんどだ。

「団信(団体信用生命保険)に加入するためには健康面のチェックがあり、特定の持病がある場合には加入できません。そのため収入が十分でも審査を通らないことがあり、結果的に新居を購入することができなくなります」(杉浦さん)

40代ともなれば持病をもっている人もいるだろう。マイホームを購入したいと思っている40代カップルは、お互いの健康面もチェックし合うことが必要だ。

■バブル世代の結婚で注意すべき点とは

マイホーム購入以外で、40代カップルが結婚する場合の注意点をさらに聞いた。

「40代カップルは、1980年代後半から1990年頃までのバブル景気を学生時代に経験しています。デート代を全額支払うという考えをもった男性や、お金をかけても美しくありたいと考える女性が多いのです。そのため、結婚後にお互いの浪費が気になる世代でもあります」(杉浦さん)

消費行動を変えることは、世代を問わずなかなか難しい。しかし節約を考えずに生活していると、老後資金が不足することになりかねない。

「長く会社に勤めている40代は、男女ともに既に十分な収入があります。しかし会社人生も既に折り返しており、収入の大幅な増加は難しい状況でもあります」(杉浦さん)

40代にもなると20代カップルに比べて収入や貯蓄があるが、先の収入の増加は期待できないのも現実。そんな限られた収入の枠組みの中、結婚ともなればお互いの消費パターンを知っておくことが重要なのだ。

「それぞれのお金に対する価値観を、結婚を機にすり合わせることが重要です。この点では、まだ価値観が定まっていない20代の結婚よりも難しいのです」(小川さん)

■ライフプランをしっかりと立てることが大切

人生の三大資金を考慮した、ライフプランをしっかりと立てることが大切だと小川さんは指摘する。

「お子様の予定・計画がある場合は、教育資金準備がポイントです。ご夫婦が定年後に、お子様が大学生・大学院生となる可能性もあり、事前の計画が重要になります。人生の三大資金といわれる教育資金・住宅資金・老後資金が同時に必要となることも考えられます。そのため住宅ローンを利用する際には、頭金を多めに入れて借入金額を減らしたり、借入期間をできる限り短くすることも考えるべきでしょう」(小川さん)

二人の今後の人生で必要になる大きな出費を考えると、40代カップルは20代に比べ、その資金を短い期間で準備していく必要がある。貯蓄の優先順位を決めたり、お金の価値観や計画をお互いに共有するなどのライフプランニングの必要性が高いのが40代の結婚であるといえる。

勢いだけでは許されない、経済的な問題が目の前に迫っているのが40代からの恋愛と結婚。幸せになるために乗り越えなければならない壁は、若いときよりも厚く、高いのだ。

「教えて!goo」では、「40代の恋愛で気をつけたいことは何だと思う?」ということでみんなの意見を募集中だ。

●専門家プロフィール:小川 正之
ファイナンシャルアドバイザー。マネーアドバイザーズトウキョウ株式会社 COO(最高執行責任者)。社会保障制度の知識と、金融の知識・経験を活かし、より豊かな人生設計のために力を尽くす。相談者の視点に立ったアドバイスが好評。

●専門家プロフィール:杉浦 詔子
みはまライフプランニング ファイナンシャルプランナー、カウンセラー。
会社員とそのご家族へのキャリアプランとライフプランの相談と講義、執筆を行う。女性のキャリアと家族や恋愛コミュニケーションに関する相談、FP等資格取得支援にも力を入れている。

教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)