単行本の累計発行部数が5000万を超える超人気コミック「進撃の巨人」。実写版の前編が全国東宝系で2015年8月1日から上映された。


進撃の巨人」第1巻(Amazonより)。写真はイメージです

人類をエサとして捕食する巨人と、三重の壁に囲まれた要塞都市に生きる人々との戦いを描いた物語だ。三浦春馬さん、水原希子さん、石原さとみさん、ピエール滝さんなど豪華俳優陣が出演するが、不気味な人喰い巨人こそ、真の主役といっていいだろう。

画伯は香川のスーパーの店長か

その姿は理科室に置いてある人体解剖模型にそっくりだ。毛や服飾品といったパーツがない一方で、顔や筋肉は深みがある。この立体感は容易にまねできない。

ところが、香川県高松市にあるご当地スーパー・マルヨシセンター木太店には、思わず「うまい!」と手を叩きたくなる再現イラストが飾られている。

掲示されている場所はいわゆる「ひとことカードコーナー」だ。客が投書したご要望に対し、店側が回答を記入して貼っている。イラストを添えた回答もあって、その中の1つが巨人のキャラクターというわけだ。

店を利用するツイッターユーザーの投稿によると作者は53歳の店長らしい。従業員またはその家族の可能性も否定できないが、店回答欄の筆跡やイラストのタッチなどを勘案する限り、おそらくご本人だろう。

客からのメッセージの前半は店内施設や商品のラインナップなどに関する要望だが、後半はイラストのリクエストであることが多い。

ドラゴンボールやプリキュア、ラブライブなど、作品は複数ある。知らないキャラクターは調べて描く丁寧さがまた、作者の評価を高めている。

とくにスターウォーズのヨーダの描写は、プロ級といっても誉めすぎではないだろう。熱のこもった作画が、逆に一服の清涼剤となっているかのよう。そして店の評判もうなぎのぼりだ。

「こんなスーパーなら通う」
「地元農家を大事にしてくれるマルヨシすてき。お弁当も美味しいよ」