【東アジアカップ】敗戦から一夜明けて――槙野「臆病なプレーが一番ダメ」
――昨日の試合はベンチから見ていましたが。
「入りは良かったと思うし、前半の途中までに決定機を何本か迎えたので、あそこを決めていれば日本のゲームになったはずです。ただ、ああやって攻めても点が入らない時は、どうしても難しいゲームになってしまう。疲労などフィジカル的な側面も踏まえて、追加点は必要だったなと思います」
――次戦以降、藤田選手がピッチに立った時に思い描くプレー、ゲームコントロールは?
「セカンドボールなど、中盤での争いですね。北朝鮮戦でも、前半の最初はセカンドボールを拾えていたから日本の流れになっていたと思います。それでも、前半の途中からどうしても間延びしてしまい、セカンドを拾えなくなって相手にペースを持っていかれたので」
――ゲームを落ち着かせる部分も、藤田選手の持ち味だと思います。
「鳥栖ではやってきていることですが、メンバーが替わったなかでもやれるかどうかが問われます。もちろん、試合に出たら全力を尽くしますし、準備をしていきたいと思います」
山口 蛍(C大阪/MF)
――ハリルホジッチ監督は縦へ縦へと言っていたが、逆にボールが落ち着かないようにも見えました。
「みんながそういう意識を持ってずっとやってきていたので、どうしてもその意識はかなり強かった。でも、自分たちでグラウンドで判断して、時間を作る時も必要だったとは思います」
――アジアを相手にすると主導権を握れるとも思うが、監督の考えもあって、メリハリの付け方が難しいのでしょうか?
「そうですね。積み重ねてきた時間も短いですし、まずは監督が求めていることをやるのが大事だと思う。そのなかでも、北朝鮮戦のような展開になるのであれば、やっぱり自分たちの時間を作るべきだったのかなと思うところはあります」
――今、「時間を作ろう」というのは、してはいけないことなのでしょうか?
「ダメではないと思いますけど、そこらへんの監督の意図はちょっと僕自身が理解不足かなと。あとは、球際でも全部が負けていたわけではありませんが、緩かったところもあるし、そこで勝っていれば、攻められることもなかったシーンとか、もっと自分らのボールにできたシーンもあったので、その部分はもっと強くいかなくちゃいけない」
――終盤の苦しい時間帯でも、山口選手は前からプレスをかけていました。
「立ち上がりは全員が前から行けていました。僕個人としては、後半の最後でも前から行ける体力はありましたけど、周囲との噛み合いもあるし、ひとりだけで行っても仕方ありません」
谷口彰悟(川崎/MF)
――監督からは、後半ももっと縦に行けという指示だったのでしょうか。それとも、場合によっては(ゲームを)落ち着かせてもいい、という考えだったでしょうか?
「落ち着かせてもいいとの指示は特にありませんでした。『チャンスがあればボランチを追い越していけ』といった、前への意識は落とすなっていう話は聞いていて。ただ、それを90分間通してやれればいいですが、フィジカル的にも自分たちは足りないと感じました。
それでも、監督が目指しているところはあるので、そこから逃げずにトライしてできるようになりたいですし、それを意識してやっていました。なかなか上手くいかない時に、ちょっと落ち着かせても良かったなっていう感覚があるのは確かですが」
――北朝鮮戦では柴崎選手が途中から入りましたが、谷口選手と山口選手であれば、どちらかと言うと谷口選手が落ち着かせる役割を担うべきなのでしょうか?