夏の夕方桃色の花を開いて朝にはしぼんでしまう月見草。月見草の種からとった油にはγ-リノレン酸が含まれ健康食品として販売されていますし、オイルマッサージやアロマテラピーにも使われています。月見草の持つ健康効果をここではご紹介しましょう。

月見草のγ-リノレン酸はどんな成分?

月見草は古くからアメリカインディアンが傷や皮膚炎の治療薬や咳止め・傷み止めとして使っていました。イギリスでは「王様の万能薬」と呼ばれるほど効能が認められていたようですね。現在は、月見草の種子に必須脂肪酸であるγ-リノレン酸が豊富に含まれていることが分かり、改めて注目を集めています。γ-リノレン酸は母乳にも含まれる成分。粉ミルクや離乳食にも配合されて赤ちゃんが成長するための栄養分になっています。

γがついているのはなぜ?

γは脂肪酸が発見された順番を示していて、α-リノレン酸、 β-リノレン酸に引き続き3番目に発見されたことでγ-リノレン酸と名付けられました。n-6系多価不飽和脂肪酸とも呼ばれるのは、炭素の二重結合が6番目と7番目にあるからです。γ-リノレン酸は体内でまずジホモ・γ-リノレン酸になり、次にアラキドン酸に換わります。ジホモ・γ-リノレン酸は成長ホルモンのプロスタグランジンE1を作り出す成分。このホルモンは、血圧やコレステロールの調整を行い、血管・気管支拡張、子宮収縮、血液凝固防止に関わる重要な物質です。

月見草油の効能は?

月見草油には、血糖値やコレステロール値を下げ、血流をよくして血圧を下げる効能があります。そのため動脈硬化や中性脂肪の増加を防ぐ効果が期待できます。プロスタグランジンE1によりホルモンバランスが整い、月経前症候群(PMS)や更年期障害が軽減されるとの報告も。γ-リノレン酸には、細胞の免疫力を高めて肌をまもる効能がありますが、月見草には肌の保湿を促すリノール酸も含まれるので、W美肌効果がねらえます。γ-リノレン酸が不足しているアトピー性皮膚炎の改善に使うとよいでしょう。肝機能がアップするという研究結果も出ていますので、お酒を飲むときには月見草油配合のサプリメントをおすすめします。


writer:松尾真佐代