明治は「明治のチョコレートに関する取組み説明会」と「カカオポリフェノール研究成果報告会」を開催した

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明治は2015年7月17日、名古屋市内で「明治のチョコレートに関する取組み説明会」と「カカオポリフェノール研究成果報告会」を開催した。同社は14年3月から愛知県蒲郡市、愛知学院大学と産官学共同で「チョコレート摂取による健康効果に関する実証研究」を行っており、同日の両会でその最終結果が報告された。

脳神経細胞の成長・再生を促すたんぱく質「BDNF」が増加

この実証研究は、蒲郡市内外の45〜69歳の男女計347人(男性123人、女性224人)を対象に実施。カカオポリフェノールを多く含むチョコレートを、4週間にわたり毎日一定量摂取してもらい、摂取前後の血圧や血液成分などを検証した。

14年11月の中間報告では、チョコレートの摂取前後で、血圧が低下することや、高カカオチョコレートの摂取によってHDLコレステロール(善玉)も上昇するとことが報告されていた。

この日の最終報告では、チョコレートの摂取前後で、神経細胞の発生や成長・維持・再生を促進させるたんぱく質「BDNF(脳由来神経栄養因子)」が上昇することが明らかになった。BDNFは、うつ病やアルツハイマー性認知症、記憶や学習などの認知機能との関連性があるとされる。

65歳以上になると、加齢とともに減少するBDNF。適度な運動で上昇することはわかっていたが、実証研究でカカオに含まれるポリフェノールが、血液中のBDNFが増加する可能性が判明。研究成果報告会に登壇した愛知学院大学心身科学部健康栄養学科の大澤俊彦教授は「チョコレートの摂取によってBDNFが増加することが、今回初めて確認された」と、カカオポリフェノール研究の成果を報告した。これによりチョコレート摂取が、認知症予防につながることが期待できる。

「明治のチョコレートに関する取組み説明会」では明治の執行役員中部支社長の片桐裕之氏が登壇し、「今回の研究で明らかになった、チョコレートの力が認知症の発症率を低下させる可能性がある、というのは画期的なこと」と、今後のチョコレート研究にも意欲を見せた。

認知症予防や血圧予防など、様々な効果が期待できるカカオポリフェノールの今後の研究に期待したい。