左SBで先発した藤春だが、攻撃面で持ち前のスピードを発揮できず。宇佐美との縦の“ガンバライン”も機能しなかった。 写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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  東アジアカップの日本対北朝鮮は8月2日、武漢スポーツセンタースタジアムで行なわれ、日本が初先発の武藤雄樹のゴールで先制するも、1-2で逆転負けを喫した。 【マッチレポート】日本 1-2 北朝鮮 北朝鮮戦を終えた5選手のコメントをお届けする。 浅野拓磨(広島/FW) ――初出場を果たしました。 「監督から裏をどんどん狙って、最後に決めてこいと言われて入りました。ボール持って仕掛けることと、味方が持っていたらどんどん裏に抜けようと思っていました。ただ、そういう場面もなかなかなくて、ちょっと難しかったです。失点は、僕がちゃんとクリアしていれば、ああいう場面は生まれなかったですし、もっと頭を働かせて試合に入れたら良かったのかなと思います。まだまだ未熟な部分が、この試合で出てしまいました」 藤春廣輝(G大阪/DF) 「入りは良かったですし、良い形で先制もできたので、前半は言うことなかったって感じでした。前半もありましたが、後半に決め切るところで決めないと、こうやって逆転されるというのもあるので、そこが一番……」 ――相手は結構ロングボールを放り込んできた。その際に、どういう対応、どういうコミュニケーションを取っていた? 「結構、そういうところを練習していたので、槙野くんひとりに任せるというのはやっぱりきつかったですし、ふたりで挟んで飛ばさせないというのもやれば良かったんですが、それがうまくできませんでした。本当に高さだけでやられたという感じで、悔しい気持ちでいっぱいですね」 ――コンディション的にきつかったですか? 「そうですね。Jリーグが中2日から3日で続いて身体はきつかったですけど、前半からみんなしっかり飛ばして、プレスも良い感じに行けていました。それが後半に入ってから結構バテてしまい、そこで相手のペースに持って行かれたというのはあります」 ――主導権を握った前半に追加点が取れていれば、もっと楽な展開になっていた。 「そうですね。良い形でボールを取れていたし、プレスの行き方などは練習していることでした。やっぱりラスト(フィニッシュの局面)で決め切って、あと2、3点は入っていたら相手(の組織)も崩れたかもしれないですが、そこが一番痛かったかなと思います」 ――後半は押し込まれる時間が続きました。前線でボールをキープできていれば、ディフェンスラインを上げられたのでは? 「相手もFWやボールに結構プレスをかけていたし、そこでキープできなかったところもやっぱりあります。ディフェンスラインがなかなか上げられず、相手が結構フリーでボール持って、高さを使うためのロングボールを入れられてしまいました。そこをしっかり修正していければと思っています」 ――試合後の監督の雰囲気は? 「負けた試合の後はあまり喋らないと言っていた。今回初めて負けましたけど、本当に悔しかったと思いますし、切り換えしかないとも言ってしました。選手もそう思っていますし、あと2試合あるのでね。そこで勝てば優勝のチャンスもあるので、次に向けてしっかりやっていきたいです」 


 西川周作(浦和/GK) ――2失点を喫してしまいました。 「この状況でもうちょっと防ぎたかったですし、自分としては、チームを勝利に導けなかったという悔しさがすごく強いです」 ――立ち上がりに良い形で先制し、その後は押し込まれる時間も長かったですね。 「まずは良い入り方ができて、その後もチャンスはありましたし、2点、3点と決めていれば、そこで試合は終わらせることもできました。なかなか追加点が入らない状況で、日本のピンチが多くなってきましたけど、それは想定していたことですし、Jリーグでもなかなか点が入らない状況で、相手に数少ないチャンスでやられるというのは経験していたので、それは繰り返したくなかった。相手は20番が入ってから、攻撃が完全にロングボールばかりだったので、相手の狙いでやられてしまったのは、チームとしても本当に悔しいです」 ――急造メンバーというのもあり、前線の守備やコースの限定という点で上手く行かなかった? 「特に後半は、相手に攻め込まれる時間帯になって、ボールを持っている選手に対して上手くプレッシャーを掛けられなかった感は、後ろから見ていてもありました。みんなで声を出しながら、まず中をケアして、外にある分にはオッケーという感じで割り切っていたので、なんとしても失点は防ぎたかったですね」 ――縦に速いサッカーを目指すなかで、前線に収まらなかった時にカウンターを受ける回数が多くなってしまいました。 「北朝鮮はどっちかと言うと、前からプレッシャーを掛ける感じだったので、縦にボールが入った時にしっかり収めたり、逆に相手の背後を狙ったりしていけば、もうちょっと(北朝鮮の守備陣を)揺さぶることができたのかなと思います」 ――攻撃が少し単調になっていた? 「そうですね。相手の守りやすい形にはハマってしまった感はあります。チームがなかなか上手く機能しない時でも、やっぱりGKがもうちょっとセーブできればという想いは強いです」 
 谷口彰悟(川崎/MF) ――初戦を終えての感想は? 「やっぱり負ける相手ではなかったし、やっていてもそれは感じていた。でも、結果は逆転されてしまった。1点取った後のゲームの進め方もそうですし、2点目を取りに行くチャンスはあったので、そこでしっかり決める。守るんだったらしっかり守る。そのへんがちょっとあやふやだったという気がします」 ――前半はイメージどおりというか、決定機も作り、プランどおりでしたね。 「前半は良かったと思います。最初から行こうという話をしていたし、それで前から行って早い時間に点を取れました」 ――今日のメンバーを見ると、前に前にというメッセージが込められていたように思いますが。 「そうですね。でも、前半は本当にそういうところで良い形も作れていましたし、その時間を長くして、落ち着くところは落ち着かせてというコントロールは、真ん中である僕とかが上手くやらないといけなかったと思います」 ――後半、アンカーに入ったが、そのあたりから相手のパワープレーも増えてきました。 「途中から入った選手はすごく大きかったし、ヘディングも強かったので、ファースト(最初の競り合い)は勝てなくても、セカンド(こぼれ球)はしっかり拾うというのを徹底しようと話していた。そこで2点やられてしまったのは正直、悔しいですけど、もうちょっと上手くやりたかったですね」 ――アジアでの大会をA代表で初めて経験して、怖さや難しさも感じたのでは? 「やっぱり乗せたら怖いっていうのはすごく感じたし、パワーがある。それは本当に実感しました」 ――後半は守備陣からすると、前線でもう少しキープできれば押し上げられたと考えたのでは? 「前に行く分、後ろも付いていかなければいけないし、付いて行かなかったら全体が間延びしてしまう。そういう意味で、(キープできなかったのは)ちょっともったいなかったですね」 ――バタついて、行ったり来たりになっていた印象です。 「落ち着かせる時間帯を作っても良かったのかなと。横パスやサイドチェンジを、もっと有効的に使えたら良かったです」  山口 蛍(C大阪/MF) ――相手はロングボールを蹴ってきて、フィジカルも強かった。今後も同じような戦い方をされる可能性もあるが、どのように改善していく? 「球際で勝てた時もあれば、緩かった時もあって、そこはもっと突き詰めなければいけないと思う。ロングボールは、放り込まれてしまえばそこからは1対1の勝負。チームとしてどうというより、蹴らせないためにチームとしてプレスをかけなければダメだと思うし、蹴らせるにしても、フリーで蹴られていることが多かったから、少しでも守備のためになるように限定しながら追い込こんだりしなければダメだと思います」 ――その拾った後の対応という部分で、今日は谷口くんの位置が低くて、なかなかボールがもらえなかったという印象もあります。 「だいぶ低かったのもあるし、相手にでかいFWが入ってきてからは、ボランチにこぼれるっていうより、シンプルに裏に逸らせていたから、そこは僕らがどう対応するっていう問題でもないと思うので、そこは仕方ない」 ――理想としては、ロングボールの跳ね返しを自分たちで拾う形? 「本当は前にこぼれたところを自分たちが拾って、チャンスにつなげられれば一番良い。空中戦というか、放り込んでくる相手に弱いのはずっとある課題だと思うので、そこは1対1で勝てないのであれば、チームとしてどう消していくかに重きを置いていかなければならないと思います」 ――監督がフィジカルでやられたという話をしていて、日程的に厳しかったのでは? 「僕個人は、チームでやっている時より動けていた自信もあるし、後半ももっと行ける自信はあったけど、周りとの兼ね合いもあったし、なかなかひとりで全部行くわけにはいかないので難しいところはありました。そうやってフィジカルが落ちてきた時に、どうやって対応するか。どうしても時間が短いので、試合のなかで解決していくしかないと思います」