Tokyo Idol Festival 2015も残すステージ僅かとなった19時20分。HOT STAGEのラストを飾るのはアイドリング!!!。

10月いっぱいを持って全員卒業が決定している彼女たちにとって、この日、この時間、この場所が最後のアイドリング!!!のTIFとなる。気がつけばHOT STAGEは超満員。

お馴染の出囃子が流れ、メンバー全員が登場。スタートナンバーは『Shine On』、メンバー1人1人が歌うたびに、それぞれに向けて大声援が送られる。続くは夏にピッタリの軽快なソカナンバー『SHA KA LA KA PARTY』。場内中のタオルが飛び交う。

MCに入り、いつものアイドリング!!!らしく元気に始まる。しかし、17号:三宅ひとみは「私たちにとって、これが最後のTIFになります」と語る。「え〜っ!……」という残念がる声が響く。よくあるお約束の残念ではない、本当に沈んだトーンに聞こえる。

この声に19号:橘ゆりかは「ファン様(アイドリング!!!ファンの総称)にとってTIFでアイドリング!!!を見るのは最後になります。だから、声がかれるほどの大声を出してください!」と自ら声を張り上げる。ここで『百花繚乱 アイドリング!!!』が始まる!彼女たちが初めて手渡された記念すべき楽曲だ。ファンも先まで上げた声の倍以上の大声で迎え撃つ。続く『プールサイド大作戦』で場内全体の勢いが加速する。

次はラストシングル『Cheering You!!!』。しかしイントロが鳴り響いた瞬間6号外岡えりかと9号:横山ルリカが顔を見合わせ笑いあう。どうやらマイクの音量が低く、声がちゃんと届かなかったようだ。そんなハプニングも何ともせず、見事歌い上げた。

曲が終わり、MCに入ろうとするメンバー……だがここでいきなり次の曲のイントロが流れ出してしまう!ハプニング続きの展開にメンバー全員も「ちょっと!」とツッコミを入れるしかない。再び仕切り直し。MCではコラボレーションステージの感想話に。

さんみゅ〜とコラボした31号:古橋舞悠は「純白の心を持ってできました!」と感想を述べると、「ウソをつくな!」とこちらも総ツッコミを受ける。バニラビーンズとコラボした35号:佐藤ミケーラ倭子も「バニビさんのように私もカツラを被ったんですけど……やっぱり頭がかゆかった」と脱力の極みのような感想。

これにはすかさず12号:河村唯から「最後のステージで、なんて感想なの!?」と鋭いツッコミが入る。

気を取り直して、1番盛り上がる曲を!と『サマーライオン』がスタート。この時間一の盛り上がりを見せ、アイドリング!!!最後のTIFは幕を閉じた……かに思えたが、なんと時間の都合でもう1曲だけラストに歌えることになり、再び『Cheering You!!!』を披露。

デビュー曲『ガンバレ乙女(笑)』に連なる、聴く人の背中を押すアイドリング!!!流応援歌を最後に選んだのは実に彼女たちらしい。「以上、アイドリング!!!でした」の声がお台場の夜に響いた。終わり行く悲壮感を感じさせることはなかった。楽しく幸せなアイドリング!!!のライブがこの日も貫かれていた。