武藤のデビュー弾で先制も…北朝鮮に逆転負けでハリルJ初黒星

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[8.2 東アジア杯 日本1-2北朝鮮 武漢]

 東アジア杯連覇を目指す日本代表は2日、中国・武漢の武漢スポーツセンターで北朝鮮代表と対戦し、1-2で敗れた。前半3分、MF武藤雄樹の史上29人目となるデビュー戦ゴールで先制したが、後半33分に追いつかれると、同43分に2失点目。痛恨の逆転負けでハリルジャパン初黒星となった。

 国内組で大会に臨んでいる日本は代表初選出の武藤がトップ下、DF遠藤航が右サイドバックで先発デビュー。MF谷口彰悟もA代表初先発で、GK西川周作はハリルジャパン初出場となった。4バックは右から遠藤、DF森重真人、DF槙野智章、DF藤春廣輝。中盤は谷口とMF山口蛍がダブルボランチを組み、トップ下が武藤。前線は右にFW永井謙佑、左にFW宇佐美貴史、中央にFW川又堅碁が入った。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合はいきなり動いた。前半3分、中盤のセカンドボールを谷口が右サイドに展開。オーバーラップしてきた遠藤が素早いタイミングでアーリークロスを送ると、ゴール前に走り込んだ武藤が右足で合わせた。デビュー戦でいきなりの先制点。国際Aマッチデビュー戦でのゴールは、昨年9月9日のベネズエラ戦でデビュー弾を記録したMF柴崎岳以来、史上29人目となった。

 前半12分、左サイドの高い位置で山口がボールを奪うと、武藤のヒールパスから宇佐美が右足でシュートを打ったが、GKの正面。同24分には森重の縦パスを永井が流し、武藤が落としたボールを川又が左足で狙ったが、GKに弾き出された。

 その後は北朝鮮に攻め込まれるシーンもつくられたが、前半32分、MFロ・ハクスのシュートは槙野がスライディングでカット。同33分のMFソ・ヒョンウクのシュートも遠藤が体を投げ出してブロックした。日本は前半38分、武藤からパスを受けた宇佐美が強烈な右足ミドルを放つが、GKの正面を突く。同39分には永井がペナルティーエリア手前から右足でループシュートを狙ったが、GKがかろうじてかき出した。

 前半終了間際には追加点の絶好機もあった。左サイドで粘った武藤が宇佐美につなぎ、マイナスの折り返しがフリーの永井に通った。しかし、トラップから右足を振ったシュートはDFのブロックに阻まれ、ゴールならず。このこぼれ球を狙った遠藤のミドルから左CKを獲得し、宇佐美のキックにニアサイドの遠藤が頭で合わせたが、ゴールライン上で北朝鮮の選手にクリアされた。

 1点リードで折り返した日本だが、後半立ち上がりから北朝鮮にペースを握られる。後半11分には最初の交代カードを切り、宇佐美に代えて柴崎を投入。中盤は谷口がアンカーを務め、前方に柴崎と山口が位置する逆三角形に変化し、武藤が左サイドに開いた。

 流れを引き戻したい日本。後半18分、永井の横パスから柴崎が右足を振り抜くも、クロスバーを越える。同27分には川又に代えてFW興梠慎三を投入。興梠は11年6月1日のキリン杯・ペルー戦以来、約4年2か月ぶりの代表戦出場となった。

 2点目を取って勝負を決めたい日本だが、後半30分、永井の右クロスに合わせた武藤のヘディングシュートもゴール左へ。すると後半33分だった。北朝鮮は自陣からのFKをDFシム・ヒョンジンが前線に放り込む。これを後半21分から途中出場していたFWパク・ヒョンイルが頭で落とし、FWリ・ヒョクチョルが右足ボレーで蹴り込んだ。

 ロングボール1本で同点に追いつかれた日本は後半39分、最後の交代枠を使って永井を下げ、代表デビューとなるFW浅野拓磨をピッチに送り込んだ。浅野はそのまま右サイドに入ったが、流れは変わらない。北朝鮮は後半43分、左クロスをパク・ヒョンイルがヘディングで叩き込み、2-1と逆転に成功した。試合はそのままタイムアップ。1-2の逆転負けでハリル体制初黒星を喫した日本代表は、大会連覇へ黒星スタートとなった。

(取材・文 西山紘平)


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