東アジア杯が開幕…相手を上回るメンタル、そしてアウェーでの対応力に刮目せよ

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文=青山知雄

「日本に対しての相手のモチベーションが非常に高いので、それを受けて立つんじゃなく、それ以上の強い気持ちと勝ちたいという欲を前面に出していければ。試合の立ち上がりの5分間で自分たちが行くぞというところを示さなければいけない」

 朝鮮民主主義人民共和国、韓国、中国と対戦するEAFF東アジアカップ2015が2日からスタートする。中国・武漢スタジアムに隣接するグラウンドで前日練習に臨んだ日本代表は、今合宿で初めてのフォーメーション練習を実施。トレーニング後に取材に応えたDF槙野智章(浦和レッズ)は、朝鮮民主主義人民共和国との開幕戦を控え、試合に臨む姿勢をこう語った。

 9日間で男女合わせて12試合を同じスタジアムで行うため、ピッチコンディションが危惧される今大会。男子に先立った1日に開幕した女子のゲームでは早くも芝の荒れ具合が目についており、今後はさらなる悪化が見込まれる。試合前やハーフタイムのトレーニングも隣接する練習場で行うことになっており、まさに“ぶっつけ本番”で試合に入らなければならない。

 また、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督がメンバー発表会見で話したとおり、東アジアのライバル3カ国は様々な背景から日本に対して非常に高いモチベーションで向かってくることが予想される。この部分に関しては選手たちに対しても強調しているようで、槙野は「受け身に立って相手を勢いづかせてしまうと危険。対戦相手やグラウンドコンディションでいろいろな問題が起きるかもしれないですけど、そんなマイナス要素に負けない元気いっぱいの選手がたくさんいる。ミスを恐れないくらいのプレーを見せたいし、監督も今日の練習でそう言っていた。自分たちから仕掛けることが明日以降の勝ち点3につながる」とチームとして積極的な入り方を心掛けていることを明らかにした。

 最終ラインでコンビを組むことが見込まれる森重真人(FC東京)とはサンフレッチェ広島ジュニアユース時代に2トップを組んだ仲。何度も一緒に代表招集されてきたが、センターバックとして並ぶのは初めてのことだ。慣れないメンバーが多く、未知の環境下での戦いを強いられることで、経験豊富な両選手への期待は高まる。

「後ろがバランスを崩さないこと。そこは森重、槙野でしっかり支えながら、みんなでうまくオーガナイズしていければいい。押し込まれた時に我慢することによって、前線にいる速い選手のショートカウンターやゴールにつながると思う。縦に速く、連動性を持ったサッカーは今までと変わらない。グラウンド状況が良くないので、セットプレーがカギを握るかなとも思います」

 アウェーの地、初めてのピッチ、初めての対戦相手……。これから日本代表として戦っていくためには、そのすべてが乗り越えなければならないものとなる。難しい状況下で強靭なメンタルと対応力を見せて結果を残せるかどうか。選手たちは今大会のプレーが自分自身の、そして日本代表の未来を切り開くことを分かっている。槙野は現在のチーム状況を「自分たちがやりたいこと、やるべきこと、そして結果次第で次へのステップにつながることをみんなが分かっている」と口にした。

 気温40度という灼熱の中国・武漢。いよいよEAFF東アジアカップ2015が開幕する。