武藤、『どぶろっく芸』でスベるも代表デビューへ度胸をアピール

写真拡大

 北朝鮮戦に向けた戦術練習で先発組のトップ下に入ったMF武藤雄樹(浦和)。初選出のA代表で先発デビューの可能性が高まってきた。

「先発かどうかは分からないけど、出るとしたらデビュー戦なので、思い切って積極的にやりたい」と意欲を示し、「最初のミーティングで個人的に『ゴールが足りない。前の選手はもっとゴールを取らないといけない』という話をいただいたので、そういうところを表現したい」と、デビュー弾に照準を絞っていることを明かした。

 トップ下の経験はまったくないと言うが、経験のある1.5列目やシャドーでのプレーが、4-2-3-1のトップ下で生かされることはあるはずだ。

 むしろ武藤自身が慎重に考えているのは、ポジションそのものより周りとのコンビネーション。所属する浦和では、目で確認しなくてもどの位置にだれがいるかがしっかりと刷り込まれた状態でプレーしているだけに、「今回はそういうわけにはいかないので、しっかり見ることが大事」と、注意すべきポイントを挙げた。

 だが、仙台から浦和に移籍し、複雑な戦術の中で1年目にしてすでに9得点とブレイクしていることを思えば、レベルの高い代表メンバーに混じることで想像以上にすんなりプレーできるというイメージもありそう。「周りの選手と初めてということで難しいところはあるけど、代表というのはそれでも結果を出していかないといけないところ」と、本人の自覚も十分だ。

 武漢で最初の練習を行った7月31日は、浦和のチームメイトでもあるFW興梠慎三の誕生日だった。同じく浦和の同僚であるDF槙野智章の指名を受け、「もしかしてだけど〜」とお笑いコンビ『どぶろっく』の歌芸を披露。ある選手によれば「みんな失笑していた」とのことで、興梠も「つまんなかった」とバッサリ。武藤自身も「スベった感があったので、あまり良い思い出ではない」と多くを語らなかったが、ハリルホジッチ監督からは「槙野の芸よりは良かったよ」と慰め?の言葉をかけられた。

 GK西川周作(浦和)は「やった勇気が素晴らしい。あいつは頑張った。明日、やってくれると思います」と太鼓判。一発芸で度胸を示した武藤が、試合でさらなる度胸を見せ、史上29人目のデビュー戦ゴールを決めることができるかに注目だ。

(取材・文 矢内由美子)


●東アジア杯2015特集