興梠、1トップに戸惑いなしも「なぜか僕がいじられキャラ」と苦笑い

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 3月のハリルジャパン初陣に招集されたものの、負傷のため初日のみの参加で離脱したFW興梠慎三(浦和)。中国・武漢での2日目の練習となった1日、自身初となるハリル式の戦術練習に参加し、控え組の1トップでスムーズな動きを見せた。

「戦術練習はまだ1日しかやっていないけど、今日やった限りでは、1トップに与えられた課題は簡単にワンタッチで落とすということだった。レッズでやっていることと同じなので、そんなに変わりはないかなと思う」

 所属の浦和では1トップ歴3年目。パスサッカーの浦和、縦に速いハリルジャパンと違いはあるが、1トップとして求められる基本的な部分に関して戸惑いはない。

 出場すれば11年6月のペルー戦以来、約4年2か月ぶりだ。「こういう機会はたぶんもうないと思うので」と言葉は控えめだが、「もう明日が試合なので、試合の中で徐々に(やり方を)つかみながらやっていくしかない。本番にぶつけていくしかないと思う」と意欲をにじませる。

 練習前にはハリルホジッチ監督から1対1で指導を受け、練習終わりの体幹トレーニングでは腹筋トレの手本を示された。7月の代表発表では「なぜケガが多いのか聞きたい」と投げかけられていたほか、3月の合宿で体脂肪率の高さを指摘されていたこともあり、指揮官は鋭い眼差しで興梠を見つめているようだ。

 話の内容は明かさなかった興梠だが、「分かんないですけど、なぜか僕がいじられキャラになっています。体脂肪のことは言われてないけど、結構、いじられキャラですね。練習でも他でもすべてにおいていじられキャラです」。1トップに戸惑いはないが、いじられキャラには苦笑いを浮かべた。

 中国入り翌日の7月31日は29歳の誕生日だった。チームからバーステーケーキをもらい、MF武藤雄樹(浦和)の一発芸による祝福も受けた。「つまんなかったけどね」と笑いながら、初戦へ向けて前を見つめた。

(取材・文 矢内由美子)


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