大相撲名古屋場所は、横綱白鵬の史上最多35回目の優勝で幕を閉じた。
 このところの相撲人気はとどまることを知らず、今年に入ってずっと満員御礼の垂れ幕が下がりっぱなし。4場所連続で“15日間オール満員”を記録し、千賀ノ浦・名古屋場所担当部長(元関脇舛田山)は、「ここで記録を途絶えさせるわけにはいかないと思っていた。最高の結果を出せてホッとしている」と満面の笑みを浮かべていた。
 名古屋場所の15日間連続大入りは、若貴フィーバーで盛り上がっていた平成10年以来、実に17年ぶりのこと。幕内の取組にかかる懸賞の数も計1509本と場所最多を記録するなど、人気沸騰を物語る現象も相次いだ。つい3年前には、八百長問題の影響から48億円もの巨額の赤字を出し、協会首脳が青い顔をしていたのがウソのような人気ぶりなのである。

 しかし、そんなわが世の春を謳歌する輪の中に、昭和の大相撲界を彩った大横綱、北の湖理事長(62)と九重親方(元横綱千代の富士=60)の姿はなかった。
 いずれも病気入院していたのだが、北の湖理事長には“重病説”も流れ、活況の裏で大相撲界は怪しく揺れ動いている。
 「体調を崩した北の湖理事長は7日目に緊急帰京し、都内の病院に入院しました。当初は病名も発表されず、千秋楽までには再び名古屋に戻って表彰式に出席するということだったのですが、結局はナンバー2の八角事業部長(元横綱北勝海)が代行しました。『両側水腎症』という病名が公表されたのは入院から4日後。千秋楽翌日の横綱審議委員会の欠席もギリギリまでアナウンスされず、この慌ただしさにも事態の深刻さが表れています」(担当記者)

 両側水腎症というのは、尿が体外に排出されず、腎臓にたまる病気で、北の湖理事長はただちに尿管を広げる手術を受けたという。理事長に近い関係者が次のように明かす。
 「理事長は3年前に直腸がんになり、内視鏡による除去手術を受けています。また一昨年末にも大腸ポリープを切除する手術を受け、腸閉塞を併発して去年の初場所を途中まで休みました。さらに、これは伏せられていますが、去年の秋には膀胱がんも見つかったそうです。体質的に“がん持ち”で、どんどん広がり、病状は深刻化する一方。今回の入院も、一連の病気に関連があるのではないかと心配しています」

 一部では、「がんは肝臓や肺などに転移している」とのウワサもあるという。“怪童”と呼ばれ、史上最年少で横綱に駆け上がった北の湖理事長だけに、いまだ体力は一般人とは比べものにならないが、「余命数カ月」という情報まで駆け巡っているというのだ。