ドコモLTEや防水にも対応、iPhone超えスマホも発表したモトローラが日本復活?

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モトローラは7月28日、アメリカなどでスマホ新製品3モデルを発表した。
モトローラといえば以前は日本でもスマホを販売していた人気ブランドだ。しかし日本ではここ数年の間にグーグルブランドの『Nexus6』を発売したくらいで、実質的に撤退した状態が続いている。

だが今回の新製品3モデルは海外だけではなく、日本でも販売される可能性が高そうだ。

モトローラの現在の親会社はパソコンメーカーとしても有名なレノボ。今年3月に日本市場にスマホを投入すると発表している。そろそろ日本向けモデルがアナウンスされてもいい時期だ。
今回の新製品3モデルは日本向けの販売にちょうどいいタイミングで発表されたともいえる。


7月28日に3モデルを発表したモトローラ。日本発売の可能性も高い


しかもこの3モデルは、いずれも日本の消費者に受けそうな機能を搭載している。

iPhone 6Plusを超える最上位モデル『Moto X Style』
iPhone 6 Plus』の5.5インチを超える5.7インチ、WQHD解像度の大型画面を搭載している。CPUも最新のSnapdragon808を採用、カメラ画質は2100万画素と各社のハイエンド製品に相当する製品だ。価格は359ポンド、約6万9000円でモトローラによるとアップルやサムスン電子のスマホより30%程度安いとのこと。

またバッテリーも3000mAhという大容量を搭載、急速充電にも対応しているので、忙しい朝でも15分で電池切れから34%まで充電することができる。
そしてオリジナルの特徴が、"スタイル"の名の通り豊富なカラバリや木目調の電池カバーが用意されているところだ。機能性とファッション性を両立したスマホ、それがMoto X Styleなのだ。

48時間も電池が持つ実用スマホ『Moto X Play』
本体はグリップ感を高めたデザイン。アウトドアで使いたくなるようなモデルだ。
ディスプレイは5.5インチ、フルHDと、現在の主流となる実用度の高い構成になっている。
バッテリーも3360mAhとさらに大きくなっており、48時間の連続利用が可能だという。価格は279ポンド、5万円台に抑えている。

2万円台で買える格安スマホ『Moto G(3rd Gen)』
『Moto G(3rd Gen)』は、コストパフォーマンスに優れた製品だ。
5インチディスプレイ、1300万画素カメラ、価格は2万円台前半と日本では格安スマホとしても出せる製品だ。


3モデルはいずれも防水に対応、日本の消費者にもうれしい仕様だ


これらモトローラ新製品3モデルは日本の消費者にも十分受け入れられるだろう。その最大の理由が防水機能だ。
・Moto X StyleとMoto X PlayはコーティングによるIP52に対応
・Moto Gは、IPX7に対応

いずれのモデルも水回りでのスマホ利用が多く、防水スマホを評価する人が多い日本でも安心して使うことができる。

またこの3モデルはアメリカなどのモトローラ直販サイトで購入する場合、電池カバーの色や種類、フロント、スピーカー、カメラ周りの色などを自分の好みでカスタマイズもできる「Moto Maker」というサービスが利用できる。組み合わせによるスタイルバリエーションは数百パターンにも及ぶという。
スマホをケースで着飾ることが好きな日本人にも、自由にカスタマイズできるMoto Makerのようなサービスは人気となりそうだ。

さらに対応する通信方式を見てみると、Moto X Playの『XT1562』モデルはドコモのLTE回線でもあるバンド19に対応している。このバンドを利用しているのは世界中で現在ドコモだけだ。ということはMoto X Playは日本での販売を最初から視野に入れた製品と考えることもできる。


Moto Makerサービスを使えば自分好みのスマホを注文できる


モトローラは、この新製品3モデルを今年の秋冬商戦の主力モデルとして全世界に投入する予定だ。
最近は日本向けにカスタマイズされたモデルではなく、海外仕様(グローバル向け)のスマホをそのまま日本でも販売するメーカーが増えている。

日本市場再参入となるモトローラのスマホも、まずはコストのかかる日本向けの仕様変更をせずに、海外仕様のまま日本展開する可能性は十分に考えられる。
果たして3モデル全てが発売となるのか、あるいは1機種だけとなるのか、モトローラの今後の動きが楽しみだ。


山根康宏