局面で「しっかりファイト」しつつ、「技術でもいなす」と、宇佐美は高い目標を掲げた。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 ハリルホジッチ体制下で4試合に出場し、1ゴール・1アシストと存在感を見せている宇佐美は、今回の東アジアカップでふたつのテーマを掲げた。ひとつ目は、「しっかりファイトして、技術でもいなす」。ふたつ目は、「そのうえで、数字で引っ張る」だ。
 
「(相手は)激しく来ると思うので、そこでどれだけファイトできるか。バチバチやりあうところはやりあいながら、技術でもいなせるプレーができれば良いですね。ただ、上手くいなしながらペースを掴めたら良いけど、上手くいなせる試合だけではないと思う。ピッチ状態や暑さとか、コンディションの面もあるので。だから、両方ですね。ファイトするところはしっかりファイトして、気持ちで負けないところを見せるのも大事。そこで押し込まれると、いなすことすら厳しくなってくるので、そのふたつで上回りたいと思っています」
 
 ライバルの3か国(北朝鮮、韓国、中国)とのフィジカル勝負に勝ち、なおかつ日本の特長である技術も発揮する。確かに、宇佐美の言葉が実現すれば、理想的と言えるだろう。ただし、会場はアウェー。試合のパフォーマンスには、「ピッチ状態や暑さ」といった様々な要素が加わってくる。さらに今回は、欧州組が不在だ。宇佐美には、いつも以上の期待や負担がかかっている。
 
「海外組がいるいないに関係なく、どの試合も個の力をしっかりアピールすることしか考えていません。代表の自覚とか覚悟とか、そういうものよりは、常にやっているメンタリティで日本の攻撃を引っ張っていくようなプレーをしたいと思っています。
 
 得点もそうですし、ワンタッチ・ツータッチで決めさせる質の高いアシストとか、攻撃を数字で引っ張っていくプレーをしたい。それが自分のスタイルでもあるので、自分のプレーが、よりゴールに直結するようにしていきたいと思っています」
 
 本田や香川の不在は「関係ない」という宇佐美は、プレッシャーもまるで感じていない。所属のG大阪でも、代表でも、「常に」自分のプレーで「引っ張る」という基本的なスタンスがあるからだろう。
 
 Jリーグでは16ゴールで得点ランクトップ。誰よりも結果を出し続けるストライカーは、東アジアカップでも、チームの勝利につながる「数字」にこだわる。

取材・文:五十嵐創(サッカーダイジェスト編集部)