タダでも今すぐにはWindows 10にしない人の5つの理由

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7月29日にWindows 10の無償アップデートが開始された。
これまでのOSのバージョンアップと大きく異なるのが、Windows 7以降のユーザーは無料で10にアップグレードできるということだ。

新しいWindows 10は、古い機種でも条件を満たせばアップできることもあり、さっそく試したい!と、早々にアップグレードした人もいるが、そうでない人も意外に多い。

タダなのに/タダだから、Windows 10にアップグレードしない理由がある。

●1台しかないパソコンに入れるのは万が一のときに不安
予備のパソコンにWindows 10を入れるのであれば、気軽に試せるが、1台しかないメインマシンしか持っていない場合は、やはりためらう人が多い。
アップデートで、もし何らかのトラブルが発生した場合、環境を元に戻すのは大変だからだ。
アップデートがうまくいかなければ、単に時間と労力を費やしただけになりかねない。場合によっては、元の環境に戻せないなど、最悪の事態も起こることが心配だからだ。

●アップグレード前の準備が面倒くさい
アップグレードは、ただ実行すればいいわけではない。
アップグレードする前に、データのバックアップや整理、リカバリーディスクを作成して用意するなど、安全に行うには、それなりの準備に手間がかかるのだ。
もし、こうした手間を面倒だからという理由で怠ると、大きなリスクがあることは誰もが承知しているだろう。
バックアップ作業や、万一の場合の用意する時間や余裕がないことから、Windows 10へのアップグレードをしない、できない人もいるだろう。

●そもそも今のパソコン(OSバージョン)で困っていない
現在使用しているWindows 7や、Windows 8/8.1で不満を感じていないという人もいるだろう。
これまで使っていたアプリがすべて問題なく10で使用できるとは限らない。こうしたリスクやデメリットをあえて選択したくないと考えるのも間違ってはいない。
特にまだ正規サポートのあるWindows 7のパソコンなら、いくらタダでも無理してアップグレードする必要はないと考える人もいるだろう。

●とりあえずまわりの反応を見てみたい
人に先駆けて新しいものを試したい!という気持ちが無い人にとっては、問題なくアップグレードして使えることを確認してから、アップグレードしたいと考える人も多い。

確かに慎重派の人にとっては、「タダだから試そう」ではなく、不具合やトラブルが発生するのか、しないのか、何が便利なのかなど、詳しい情報が出そろってから行動を起こしもて遅くはない。

●Windows 10搭載パソコンが販売されたら買い換える
これまでは、新OSが登場すると、一斉に大手メーカーから新OS搭載パソコンが店頭に並んだ。しかし今回は、「Windows 10搭載パソコン」の新製品は、まだ少ない。

アップデートではなく、新OS搭載のパソコンに買いかえたいという人も多い。
新OSの性能を十分に活かせるのは、やはり新OSにあわせて発売される新パソコンなのは、間違いはない。
つまり、十分にWindows 10を活用できる魅力的なパソコンの登場を待つという人も、実は結構多いのだ。


Windows 10の登場を、「待ちに待った」と感じていない人は、すぐに飛びつくのではなく、とりあえず様子を見てから判断しても決して遅くは無い。

タダでアップグレードは、1年間有効だ。
これから1年は、逃げもしないし、値上がりもしない。
アップグレード対象のパソコンを使用しているのであれば、じっくりと情報を収集して検討するのも、賢い選択といえるだろう。