木村文乃、上戸彩、篠崎愛…歌の才能がキラリと光る意外な7人
 テレビ番組やCMで、ふと耳にした歌声に心奪われることがままあって、それが本職の歌手のものではなかった。そんなケースは少なくありません。もちろん、技術の引き出しや声量で圧倒するなんてことはないのですが、中には「ちょっと他の曲も聴いてみたいな」と思わせる人もいて、たいていは女優や女性タレントなのです。

 そこで、歌手デビューの経験あるなしに関わらず、「これからどんどん歌って欲しい女性有名人」と題して、7名ほど挙げていきたいと思います。

◆佐藤仁美 『歌がうまい王座決定戦』で魅せた

 まず先日放送された『歌がうまい王座決定戦』での“降臨”っぷりが圧巻だった、佐藤仁美(タレント)。番組では椎名林檎やドリカムを歌っていましたが、その酒焼けしたと思しき声に合いそうな曲は、門倉有希の「ノラ」。ハスキーボイスと詞に入り込む力を同時に活かせるチョイスだと思うのですが。

http://www.youtube.com/watch?v=gH3wRbYBBKs

◆木村文乃 声が笑っている

 一方、ほんのワンフレーズだからこそインパクトを残すのがCM。木村文乃の「行くぜ、東北」(JR東日本CM)は、時間にして10秒あるかないか。しかしその中でも、声が笑っていると分かるほどに、歌に輪郭を持たせることができる。ふつうは音程やリズムを合わせようと余裕を失いそうなものですが、実に軽やかなもの。

http://www.jreast.co.jp/ikuze/cm/

◆篠崎愛 「ラストチャンス」をカバー

 そんなCMの短い時間尺をいっぱいに使って聴かせるのが、篠崎愛(グラビアアイドル)。すでにネット上では話題のようですが、Something ELseの「ラストチャンス」を正面からカバーしています。その歌は、真っ直ぐであっても、決して青臭くない。語尾の収束のさせ方が柔らかく、ふくよかな色気を感じるのです。“雰囲気だけディーヴァ”には出せない艶があります。

⇒【YouTube】AGAスキンクリニック TVCM 篠崎愛出演「応援歌」篇 http://youtu.be/TyaoXFp7EtU

◆吉田沙保里 リズム感も抜群

 そしてレスリングの吉田沙保里も忘れてはいけません。アルソックのCMでレーザービームを放ったり、サンバを踊ったりしていますが、歌もお見事。十八番の高速タックル同様、音の掴み方に迷いがなく、リズム感も抜群。

⇒【YouTube】テレビCM「ALSOK その想い」篇/ALSOKofficial http://youtu.be/McCGgBEp95o

◆上戸彩、新垣結衣、篠原ともえ

 さてここからは、いまはお休みしてるけど、ぜひまた歌ってほしい人たち。まず、上戸彩。彼女に歌ってほしい理由はただひとつ。ケツメイシのRYOJIによる名曲「笑顔のままで」(2006年、上戸彩13枚目のシングル)をこのまま埋もれさせてはならないと思うからです。

http://www.dailymotion.com/video/xr59j_aya-ueto-egao-no-mama-de_music

 同様に、新垣結衣が「heavenly days」を歌う日も、またいつか来ますように。正直に言えばヘタの部類に入るのですが、それでもその声はギフト。ウィスパーになりそうなギリギリのところで、地声のひとしずくが潤いを盛り返すテンションが素晴らしい。それを存分に活かす曲こそが、「heavenly days」なのです。

https://www.youtube.com/watch?v=LoynI3a12Lg

 最後は、ただいま再ブレイク中とも言われている、篠原ともえ。色々と紆余曲折を経て、36歳になった彼女が「ココロノウサギ」(1997年)を歌えば、リリース当時よりも大きな曲に聴こえるはずです。

<おめでとう きれいになった おめでとう>

 まるで人生を先回りして予言していたような歌詞。この先、何十年でも歌いつづけられそうなスタンダード然とした風格のある曲。篠原ともえには、歌うべき義務があるように感じます。

https://www.youtube.com/watch?v=pJ0E5IWNrgo

<TEXT/音楽批評・石黒隆之>