2018-0721
厚生労働省は2018年7月20日付で同省公式サイトにおいて、2017年分の簡易生命表の概況を発表した。それによると2017年における日本の平均寿命は、男性が81.09年、女性が87.26年となった。今回は今発表データを基に、平均寿命上位国の最新値について、グラフにその値を反映させ、状況の再確認を行うことにする(【発表リリース:平成29年簡易生命表の概況】)。
先に【日本の平均寿命の推移をグラフ化してみる(最新)】で記した通り、2017年時点の日本の平均寿命は男性81.09年、女性は87.26年。前年2016年から男女ともさらに値を伸ばしている。


↑ 平均寿命(日本、年)(1990年-)(再録)

今回発表資料には参考資料として、現時点で厚生労働省が把握している主要国の、平均寿命の最新値が収録されている。その値を用い、男女それぞれの平均寿命上位国15位までをグラフ化したのが次の図。なお資料でも言及されている通り「平均寿命の諸外国との比較は、国により作成基礎期間や作成方法が異なるため、厳密な比較は困難」であるため、あくまでも参考値レベルのものと認識してほしい。

↑ 平均寿命の国際比較(男性、2017年簡易生命表から、上位国、年)
↑ 平均寿命の国際比較(男性、2017年簡易生命表から、上位国、年)

↑ 平均寿命の国際比較(女性、2017年簡易生命表から、上位国、年)
↑ 平均寿命の国際比較(女性、2017年簡易生命表から、上位国、年)

グラフ形状は男女とも似たようなものだが、縦軸の最下層が男性は78.5年・女性は81.0年となっていることからも分かるように、概して女性の方が寿命は長い。これは一つ目のグラフ、日本における平均寿命の推移を見ても明らか。

日本は男性では世界基準で見ると香港、スイスに続き、第3番目となる。女性もやはり香港に抜かれ世界第2位の座に。もっとも香港は現在中華人民共和国の特別行政区として存在しているため、個別の国として他と比較するのは無理がある感も否めない(歴史的背景が原因だが)。

グラフでは下限が調整してあるために大きな差異が出ているように見えるが、男性は上位15位の差異が1.90年、女性は3.87年に留まっている。大よそ上位国、特に男性は誤差範囲の中で順位争いをしているとの認識で間違いあるまい。

今件の値はあくまでも平均寿命を公開している国に限られ、しかも厚生労働省が現時点で把握している最新値における比較となる。また、社会情勢の変化で容易に順位変動が起きうることは言うまでも無い(震災時の日本がよい例である)。さらに、先行する平均寿命の記事で詳しく説明しているが、今数字は「該当年に生まれた子供が社会情勢などの環境変化が無い限り、平均で何年生きられるか」を示したものであり、現時点で該当する年齢の人が「平均的な寿命ならばもう死亡する」ことを意味してはいない。

今後も平均寿命は漸次伸びていくだろうが、その際に国別の変化がどのように生じるのか、気になるところだ。