<資料>
 中国・上海株急落懸念が再燃している。そもそも7月に一旦上海株が反発に転じたのは、「下がり過ぎ」が一因だっただろう。それ自体は急に大きく変わっていない。

 7月に入り、上海総合指数が一気に3500ポイント割れへ暴落した局面で、90日MA(移動平均線)からの乖離率はマイナス20%近くに急拡大した<資料参照>。これは、経験的には下がり過ぎ懸念が強くなっていたことを示していた。

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 上海総合指数は、7月上旬で一旦底打ち、反発に転じたが、それはこのように下がり過ぎ懸念が強くなっていたところに、株安阻止策が相次いだことから、下がり過ぎの修正が入った結果と考えるのが基本だろう。

 さて、先週末からその上海株の急落懸念が再燃している。ただ、上述の状況が短期間で大きく変わったわけではない。なお下がり過ぎ懸念が強いなかで、目先的な下落リスクは限られるのではないか。

 では上海株の下落リスクが限定的となったとして、先週から急浮上したリスクオフ機運は落ち着くだろうか。最近のリスクオフは、中国株以上に原油価格急落再燃などを受けた商品市況の急落を警戒した動きではないか。そうだとしたら、上海株下落リスク一服でも、商品市況の下落懸念が続く場合、リスクオフは変わらないかもしれない。

 それにしても、なぜここに来て商品市況が急落しているのか。それは、世界経済に影響の大きい中国で株暴落も受けて景気減速懸念が拡大した影響が大きいだろう。相場は上がったり下がったりするが、それとは別に中国株暴落の世界経済への影響は懸念されるものになっていることの象徴が商品市況の急落といった言い方になるのではないか。

 こういった見方が正しければ、「上海株が落ち着いたのに、なぜリスクオフが止まらないのか?」といった見方に今後なっていく可能性は注目されるのではないか。(了)

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【吉田 恒氏】
1985年、立教大学文学部卒業後、投資情報会社の代表取締役社長などを経て、2011年7月から、米国を本拠とするグローバル投資のリサーチャーズ・チーム、「マーケットエディターズ」の日本代表に就任。国際金融アナリストとして、執筆・講演などを精力的に行っている。また「M2JFXアカデミア」の学長も務めている。
2000年ITバブル崩壊、2002年の円急落、2007年円安バブル崩壊など大相場予測をことごとく的中させ話題に。「わかりやすい、役立つ」として、高い顧客支持を有する。
著書に『FX7つの成功法則』(ダイヤモンド社)など

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