「FNSうたの夏まつり」の視聴率"過去最低"で危惧されるアノ番組の命運

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 7月29日に放映されたフジテレビ「FNSうたの夏まつり」の平均視聴率が過去最低を記録したことが30日、わかった。今年の「FNSうたの夏まつり」は二部構成で、平均視聴率は第一部が10.7%、第二部が13.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)に終わり、これまでいちばん低かった第一回の14.4%を大きく下回る結果となった。東京・国立代々木競技場第一体育館から生放送された歌の祭典は今回で4回目を迎え、正念場に立たされている。

水曜歌謡祭」の低迷が影響か?

 今回のは「FNSうたの夏まつり」と同じ制作チームが担当する「水曜歌謡祭」(水曜午後7:57)の森高千里(46)とアンジャッシュの渡部建(42)が司会を担当。しかし、この見慣れたキャスティングが数字に影響したのでは、というのが関係者の一致した見方だ。

「全社を挙げてスタートした『水曜歌謡祭』でしたが、低空飛行が続いて番組内容も迷いが感じられる。6月3日放映回では平均視聴率3.6%を記録するなど同局低迷の象徴ともいえる存在です。以前から、『水曜歌謡祭』の惨敗が『FNSうたの夏まつり』に悪い影響を与えるのではと不安視されていましたが、まさにその通りになった。すでに『水曜歌謡祭』には出演NGを決めるアーティストやレコード会社も出てくるなど、局全体にとってお荷物になりつつあります」(フジテレビ関係者)

 フジテレビ亀山社長の肝いりで立ち上がった看板番組だけに、どんなに数字が悪くても早期の打ち切りはないと見られていた『水曜歌謡祭』だったが、「ギャラが高額な割に数字を持ってないことがはっきりしてしまった森高千里の司会降板など、なんらかのテコ入れが噂されている」(レコード会社関係者)というように状況は厳しくなる一方だ。フジテレビにとって今回の「FNSうたの夏まつり」の惨敗は今後に尾を引きそうだ。

取材・文/阿蘭澄史