西川美和著『永い言い訳』(文藝春秋)

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西川美和監督の新作映画『永い言い訳』が、2016年に全国公開されることがわかった。

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同作は、西川監督が自ら執筆し、『第153回直木三十五賞』の候補にも挙げられた同名小説をもとにした作品。同監督にとって『蛇イチゴ』『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』に続く5作目の長編映画となり、自ら脚本も手掛ける。

『永い言い訳』は、長年連れ添った妻・夏子をバス事故で失った作家の津村啓こと衣笠幸夫と、同じ事故で亡くなった夏子の親友の遺族たちの1年間を、四季の移り変わりや子どもたちの成長を交えながら描いた作品。映画版の撮影は今年の春から開始されており、 期間は9か月を予定している。キャストは後日発表される。

■西川美和監督のコメント
失うということがもたらす「はじまりの物語」を描きたいと思いました。これまで私は、安定していたはずの関係性が壊れてゆく物語を描いて来たように思いますが、崩壊のその後、ふたたび作り上げて行くということについてきちんと描いたことがなかったからです。「はじまりの物語」を綴ることは、人生を漕ぎ進むことの難しさに似ていますが、同時にあかるさや、楽しさにも満ちています。
これまでオリジナルで映画を作るときは、いつもはじめに脚本というかたちで物語を組み立ててきましたが、予算や時間の制約、という映画的な課題をいったん据え置いて、先に小説というかたちで自由に物語を作ってみることにしました。そうすることで「豊かな無駄」をゆっくりと熟成し、登場人物や物語を練り込む時間が取れたと思っています。小説は私の持ちうる言葉の限りで多くを語っていますが、こんどは言葉では語り得ないものをいかにスクリーンに映し出すかが第二の挑戦となりそうです。小説とは展開も設定も違えた部分が幾つもあります。私が原作者なので、それはもうやりたい放題です(笑)。
長期にわたる撮影ですが、キャスト、スタッフとともにあたらしい映画を探し求めて行きたいと思います。